戦略暴走 の感想
参照データ
タイトル | 戦略暴走 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 三品 和広 |
販売元 | 東洋経済新報社 |
JANコード | 9784492521830 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » ビジネス・経済 » オペレーションズ |
購入者の感想
海外に打って出たり、別の市場に進出したりした結果、大きな損失を出した企業戦略の失敗事例を約180件集め、記述をビジネススクールのケースメソッド風に統一してある。
本場のケースメソッドはかなりの量になるが、この本では2〜3ページに収めるために、非常にあっさりとした記述にしている。それでもなんとか本質が見えるようにとの工夫は各所に盛り込まれている。
まず、大まかな流れを顛末として2つの段落で説明してしまう。前半がその案件を手がけた経緯、前半が撤退した状況である。
次に主な責任者を一人選び出し、本人が置かれていた状況を客観的に記す。本人を吊るし上げるのが目的ではない。どのような立場で関わったのか、関係者とどのように活動したのかを示すためである。
最後に盲点として、戦略が失敗、つまり暴走して巨額の損失を出すに至った原因を分析している。為替あり、戦争あり、パートナーの裏切りあり、市場の参入障壁あり、外的要因は様々ある。ただしその外的要因が全く予想外の場合もあれば、予測可能だったと思われるものもある。
横書きなので、本の両端に隙間を作り、脚注のような形でグラフや用語の説明があるのも良い。
しかし、180件近い事例には圧倒される。時間をかけてパラパラと読んでもいいだろう。
「戦略とは属人的である」とはどのかの企業についての解説で著者が入れたコメントだが、かなり的を射た一般論なのだろう。
本場のケースメソッドはかなりの量になるが、この本では2〜3ページに収めるために、非常にあっさりとした記述にしている。それでもなんとか本質が見えるようにとの工夫は各所に盛り込まれている。
まず、大まかな流れを顛末として2つの段落で説明してしまう。前半がその案件を手がけた経緯、前半が撤退した状況である。
次に主な責任者を一人選び出し、本人が置かれていた状況を客観的に記す。本人を吊るし上げるのが目的ではない。どのような立場で関わったのか、関係者とどのように活動したのかを示すためである。
最後に盲点として、戦略が失敗、つまり暴走して巨額の損失を出すに至った原因を分析している。為替あり、戦争あり、パートナーの裏切りあり、市場の参入障壁あり、外的要因は様々ある。ただしその外的要因が全く予想外の場合もあれば、予測可能だったと思われるものもある。
横書きなので、本の両端に隙間を作り、脚注のような形でグラフや用語の説明があるのも良い。
しかし、180件近い事例には圧倒される。時間をかけてパラパラと読んでもいいだろう。
「戦略とは属人的である」とはどのかの企業についての解説で著者が入れたコメントだが、かなり的を射た一般論なのだろう。