ブエノスアイレスに消えた (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) の感想
参照データ
タイトル | ブエノスアイレスに消えた (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | グスタボ マラホビッチ |
販売元 | 早川書房 |
JANコード | 9784150018955 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » スペイン文学 |
購入者の感想
「アルゼンチン・ミステリ」という触れ込みで、明るいラテンな雰囲気のストーリーかと想像していたんですが、実際は、ややダークで、緻密な、奥行きのある展開でした。大変面白かったです。
主人公の建築家、ファビアンの娘、モイラが外出してから家に帰らず、失踪してしまいます。この冒頭で、本作は「誘拐もの」かと思わされます。ですので、誘拐事件の解決に向けて、スピーディーに進行していくかと想像しながら、読み進めましたが、この想像は良い意味で裏切られました。
この展開は全く予想もできませんでした!
真相の隠し方、見せ方が非常に巧みで、読み終わるまで、ドキドキさせられぱっなしでした。文字体を変えた、二つの観点での描かれ方も、この先の展開に何が待ち受けているのか、緊張感を高めていたと思います
都市部からジャングルまで、克明に描かれた、広がりのある場面展開にも引き込まれました。
家族の失踪という憂き目にあった、主人公ファビアンの苦悩、喪失感は、読み手に対して、非常に伝わる描かれ方をしており、大変共感を覚えました。
家族、友人、そして、被害者と捜査機関といった、様々な人間関係についても温かさ、ドライさ、切なさと、非常に味わい深く描写されており、とても良かったと思います。
主人公の建築家、ファビアンの娘、モイラが外出してから家に帰らず、失踪してしまいます。この冒頭で、本作は「誘拐もの」かと思わされます。ですので、誘拐事件の解決に向けて、スピーディーに進行していくかと想像しながら、読み進めましたが、この想像は良い意味で裏切られました。
この展開は全く予想もできませんでした!
真相の隠し方、見せ方が非常に巧みで、読み終わるまで、ドキドキさせられぱっなしでした。文字体を変えた、二つの観点での描かれ方も、この先の展開に何が待ち受けているのか、緊張感を高めていたと思います
都市部からジャングルまで、克明に描かれた、広がりのある場面展開にも引き込まれました。
家族の失踪という憂き目にあった、主人公ファビアンの苦悩、喪失感は、読み手に対して、非常に伝わる描かれ方をしており、大変共感を覚えました。
家族、友人、そして、被害者と捜査機関といった、様々な人間関係についても温かさ、ドライさ、切なさと、非常に味わい深く描写されており、とても良かったと思います。