ドン=ジョヴァンニ*歌劇 [DVD] の感想
参照データ
タイトル | ドン=ジョヴァンニ*歌劇 [DVD] |
発売日 | 2002-06-26 |
出演 | フルトヴェングラー(ヴィルヘルム) |
アーティスト | ウィーン国立歌劇場合唱団 |
販売元 | ユニバーサル ミュージック クラシック |
JANコード | 4988005302922 |
カテゴリ | ジャンル別 » ミュージック » クラシック » オペラ・声楽 |
購入者の感想
この時代にこれほど鮮明な映像の記録が残されていたことは、まさに奇跡と言ってよいのではないか。もちろん最新のものとは比較すべくもないが、映像、音声ともに観賞するに全く支障がなく、ただただ驚きである。
かつてフルトヴェングラーという世紀の巨匠の魔力にとりつかれ、音の貧しいアナログLPを貪るように買いあさっていたのだが、そんなファンからすれば、序曲だけとはいえフルトヴェングラーの指揮姿がカラーで見られるなんて感涙物と言う以外言葉がないのである。
演奏については、オペラ・ブッファの一面を完全に切り捨ててしまったフルトヴェングラーの解釈はかなり重々しく、エルヴィラやツェルリーナのアリアなどもう少し爽やかにやってほしいと思わなくもないが、それでもモーツァルトの音楽の中で「ドン・ジョヴァンニ」こそがこの巨匠に最もふさわしいのは間違いなく、聴き手に圧倒的な説得力をもって迫ってくる様はまさに圧巻である。
歌手陣も最高だ。「戦後最高のドン・ジョヴァンニ」と謳われたシエピの素晴らしさは言うまでもないが、個人的には、知る人ぞ知る「才色兼備の名花」リーザ・デラ・カーザのエルヴィラが見れるのが嬉しい限りである。
これは、モーツァルトの音楽を愛し、フルトヴェングラーの音楽を崇拝する者にとって必聴のオペラ映画だ。
かつてフルトヴェングラーという世紀の巨匠の魔力にとりつかれ、音の貧しいアナログLPを貪るように買いあさっていたのだが、そんなファンからすれば、序曲だけとはいえフルトヴェングラーの指揮姿がカラーで見られるなんて感涙物と言う以外言葉がないのである。
演奏については、オペラ・ブッファの一面を完全に切り捨ててしまったフルトヴェングラーの解釈はかなり重々しく、エルヴィラやツェルリーナのアリアなどもう少し爽やかにやってほしいと思わなくもないが、それでもモーツァルトの音楽の中で「ドン・ジョヴァンニ」こそがこの巨匠に最もふさわしいのは間違いなく、聴き手に圧倒的な説得力をもって迫ってくる様はまさに圧巻である。
歌手陣も最高だ。「戦後最高のドン・ジョヴァンニ」と謳われたシエピの素晴らしさは言うまでもないが、個人的には、知る人ぞ知る「才色兼備の名花」リーザ・デラ・カーザのエルヴィラが見れるのが嬉しい限りである。
これは、モーツァルトの音楽を愛し、フルトヴェングラーの音楽を崇拝する者にとって必聴のオペラ映画だ。
1954年ザルツブルク音楽祭で制作されたオペラ映画《ドン・ジョヴァンニ》。
今日まで最高のドン・ジョヴァンニとしてあまりにも名高いシエピの歌と演技をはじめ、すぐれたキャストによる演奏の素晴らしさはいうまでもありません。
そして序曲だけとはいえ、この数ヵ月後に亡くなったフルトヴェングラーの指揮姿を視聴できることは、何にもまして貴重なことといえます。
また、この映像は後に様々なオペラ映画が制作されていく上での原点となった作品です。
今日まで最高のドン・ジョヴァンニとしてあまりにも名高いシエピの歌と演技をはじめ、すぐれたキャストによる演奏の素晴らしさはいうまでもありません。
そして序曲だけとはいえ、この数ヵ月後に亡くなったフルトヴェングラーの指揮姿を視聴できることは、何にもまして貴重なことといえます。
また、この映像は後に様々なオペラ映画が制作されていく上での原点となった作品です。