この素晴らしき世界 の感想

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本アルバム（ＣＤ）はレーベルに「ユニバーサル」とあるが、本アルバムのフィーチャー・ナンバー構成からオリジナルＬＰ（アナログ）レコードは１９６８年にリリースされたもので、原題は『What a Wonderful World』である。このタイトルとナンバー構成のアルバム（ＣＤ含む）は、（後に）様々なバージョンが複数のレーベルからリイシューされており、それだけメジャーなアルバムと言えよう。中でもタイトル・ナンバーの「What a Wonderful World」は現在でもＣＭソング等に採用されているほど著名なナンバーであるのは周知だが、ルイ・アームストロング自身よりも有名と言っても過言ではない。ジャズ・トランペッターとしての彼の魅力より、スローなブルース・テイストを特徴あるヴォーカルで情感豊かに歌い上げている。６７年に同じく本アルバムにフィーチャーされている「Cabaret」（Ｂ面）とカップリングでリリースされたもので、その後複数のアーティスト（“Anne Murray”ほか）に依るバージョンも出されるが、ルイ・アームストロングのオリジナルがミリオンセラーとなっている。「Dream a Little Dream of Me」はやや古い（１９３１年に制作された）ナンバーだが、ルイ・アームストロングのほか多数のバージョンが存在する。特に“The Mamas & the Papas”が本アルバム・リリースと同じ６８年にシングルでフィーチャーしたもの（アルバム『ベスト・オブ・ママス&パパス − ユニバーサル・マスターズ・コレクション』・トラック８）が有名であろう。