黄金のローマ―法王庁殺人事件 (朝日文芸文庫) の感想

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タイトル黄金のローマ―法王庁殺人事件 (朝日文芸文庫)
発売日販売日未定
製作者塩野 七生
販売元朝日新聞社
JANコード9784022640550
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学

購入者の感想

都市シリーズ三部作の、三作目。
高級娼婦オリンピアの過去が明らかになる。
このシリーズは、ヴェネツィア共和国の名家の出身マルコ・ダンドロと、オリンピアの関わりを中心に、マルコの目で見た、実際に体験したことを、最近あったことのように、生き生きと描いている。
マルコの、見事な観察眼は筆者の目でもあるからだろう。
古代という大きな遺産を抱えたローマで、マルコの目は私たちの目にもなる。
ミケランジェロとの遭遇、老人とともに歩く遺跡群、政治から離れた彼は、実にのびのびと、趣味の世界に浸る。
面倒くさい歴史書、色話に陥りがちな興味本位の歴史本に比べれば、誰が読んでも、すんなりとルネサンス世界に入っていけるだろう。
しかし、彼の方も周囲も、共和国の政治から彼を放っておくわけはなかったが・・・。
衝撃を抱えてローマを去るマルコ。次回作を期待する。

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朝日新聞社から発売された塩野 七生の黄金のローマ―法王庁殺人事件 (朝日文芸文庫)(JAN:9784022640550)の感想と評価
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