よくわかる中国料理基礎の基礎 の感想
参照データ
タイトル | よくわかる中国料理基礎の基礎 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 吉岡 勝美 |
販売元 | 柴田書店 |
JANコード | 9784388060122 |
カテゴリ | ジャンル別 » 暮らし・健康・子育て » クッキング・レシピ » 中華 |
購入者の感想
いわゆる「専門料理」のコーナーに並んでいる大型の料理本。些か高価だし、手に取りにくいかもしれない。しかし、実際に中華料理を作るにあたって、ここまで懇切丁寧に述べている本はそう見あたらない。どうして家庭で作る炒飯が、中華飯店で出てくるものに比べて見劣りがするのか、よくわかる。そして実際に本の通りに作ってみると(勿論プロの腕には遠いものの)目に見えてグレードアップした炒飯ができろのである。これを読んでから、密かに厨房の見えるような店に通って盗み見ているのだが、その動作ひとつひとつの意味が非常によくわかるようになった。通常の料理書では、料理をわかりやすく、親しみやすくするために、いろいろなところで妥協し、肝腎な技術について簡単に書きすぎている、すなわち特殊性をカットしすぎるきらいがある。鍋の持ち方、振り方についてどうするのか、そして失敗例についてはなぜだめだったのか、細かい記述がこの本にはある。多くの鍋や料理器具を駆使するフランス料理などと違って、中華料理は基本的に中華鍋(せいぜい後は蒸籠かザーレン)ひとつでできる、経済的な料理技術である(包丁とまな板は今ので十分)。一度挑戦してみようとするなら、楽しめて役に立つ一冊。