東国から読み解く古墳時代 (歴史文化ライブラリー) の感想

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古墳時代といわれる3世紀から5世紀に作られた古墳は、主に大阪、奈良、京都、岡山など関西地方に多くあり、関西方面が古墳時代の主流かと思われていたが、東国特に群馬県には前期の場所と遜色ない大きな前方後円墳を中心に多くの古墳が点在する。
しかも、榛名山などの噴火により当時の姿がそのまま残されている遺跡も多く学術的に重要な拠点になっている。
群馬県は、遺跡や古墳などの整備・保護に熱心で多くの遺跡や古墳が残されている。
整備された古墳には、地元小学生などが作ったハニワが並べられ製作当時を彷彿させる。
当時も決して強制的労働を強いたわけでなく、ある程度の楽しみで参加したような跡があることがわかっている。
本書は、群馬県で育ち考古学を専攻した研究者であり、沢山の古墳の関連性や関西方面との関わり合いの解明を行っている。
同時に、朝鮮半島などから来日した渡来人との関係や多胡碑などの上野三碑などを含めて検証している。
専門的な内容のため、素人には難しい面もある。
関東地方も縄文時代と同様、古代日本にとって重要な場所を意味している。