日本でいちばんイスラームを知っている中田考先生に、灘高で同級の勝谷誠彦が教えてもらった! 日本一わかりやすいイスラーム講座 の感想

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参照データ

タイトル日本でいちばんイスラームを知っている中田考先生に、灘高で同級の勝谷誠彦が教えてもらった! 日本一わかりやすいイスラーム講座
発売日販売日未定
製作者勝谷誠彦
販売元アスコム
JANコード9784776208723
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 宗教 » 宗教入門

購入者の感想

基本的内容はおそらく
「一神教と国家 内田樹X中田考 新潮社新書 2014」 と同様だと思います。
灘高の同級生というのが売りなのかもしれませんね。

僕はIWJの岩上さんと中田さんの対談動画を一昨年拝聴してイスラム教の奥深さと素晴らしさを少し知った。
これ以外にもyoutube等に中田さんの講義等がアップされているのでご興味のある方は調べてみてください。

またイスラームに関する専門家である池内恵氏(1973-)は中田氏の東大の後輩にあたるが、内田批判をされておられますね。
東大のイスラム学科を出てムスリムになったのは中田氏のみ。

さて、本書である。
なかなか日本人にはなじみがないイスラム教である。しかし知らないでは済まされない時代でもあるように思う。世界に存在する16億人のモスレム
イスラム=過激派ではないし、自爆テロ養成組織でもない。
メディアで流れる公開処刑や過激な組織の背景にあるものは何かを考えるのには分かりやすい本だと思います。そしてイスラムとの対立軸がなぜ出来上がってくるのか?

備忘録的メモ
イスラムには国家という概念がない、あったとしても希薄(遊牧民としての生活)
国境という概念は帝国主義において植民地として存在し、その後の独立による。
国民国家とは領域、国民、主権の3点が揃って成り立つ
西欧列強の強制的近代化導入
本来のイスラム教は部族への忠誠
喜捨の文化
剣かコーランか税金か、税金さえ納めれば異教徒であっても永住権
新たな「カリフ制」による平和的なゆるやかな共同体(中田氏の考え方)
国籍や民族、富の格差や国境に縛られない「神の下の平等」
預言者=神の言葉を預かったひと
どこのモスクでも礼拝出来る(キリスト教的な教会ではない)
イスラーム法とは神の定めた掟=自然法 人が人を支配するために作った法と異なる
大川周明、北一輝らとイスラムをモデルにして近代国家を作ろうとした歴史
飲酒の禁止(9.11実行犯は事件前にパブで飲酒)、自殺の禁止

カツヤマサヒコSHOWというトンデモ番組(おもしろすぎるゲストとのバトル、サンテレビはこういうものを作りながら「中帰連」の宣伝をするすごいU局。)
でも実現した対談。デンジャラスな本が好きな方には絶対おすすめ。
中田氏はいろいろ言われているが文献考証ではとんでもない実力の持ち主。(「郵便学者」内藤陽介先生をしてイスラム研究を断念せしめたそうだ。)
勝谷氏がうまく問題点を引き出している。中田氏単独のものよりもわかりやすいのでこれをとっかかりに氏の著作に触れるのもいい。
中田氏はムスリムかつ研究者であることは強調しておくべし。(池上回教本と比較せよ)

実は両者とも最初に入学したのは天下の早稲田大学だぞ。(その後、中田氏は中退して東大へ再入学。イスラム研究の「レジェンド」に。)

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