アイ・アム・ザット 私は在る―ニサルガダッタ・マハラジとの対話 の感想

マハラジの主張を要約すると

『「私は在る」は確かだ。
　「私はこれだ」は確かではない。
　「私は在る」という感覚にまずは注意の焦点を合わせなさい』
ということに尽きるようです。

分厚い本なので、語られている話題も様々ですが
「外側にあるものは、全て相対的で、いつかは消える儚いものである
　だから内側にある永遠不変のものに注意を払わなければならない」
そうした基本的なことの大事さについて、本当に思い知らせてくれる本です

以下は引用です

『「私は在る」が根で、神は樹だ。
　「私は在る」という感覚が顕現の根本的な原因だ』

『環境に依存した、はかない幸福に依存する人々。彼らの幸福はいずれ奪い去られる。
　彼らは跳ねまわり、何の心配もなく幸せそうに屠殺所に連れられて行く子牛のようだ
　それにも関わらず、一時間後には殺され、皮を剥がされるのだ
　そうなった時、あなたはどうするのだろう？
　絶望するのかね？では、そうするがいい。
　あなたは絶望に疲れてくるだろう。そして疑問に思い始める。
　その時こそ、あなたは意識のヨーガにふさわしくなるのだ』

『もし彼が真我を見出すためにするならば、何であれ彼のすることは間違いなく彼自身へと導くだろう。
　本物の動機、それが重要であって、やり方ではない。
　真剣さ、それが唯一の成功の条件だ』