Where I'm Calling From: Selected Stories (Vintage Contemporaries) の感想
参照データ
タイトル | Where I'm Calling From: Selected Stories (Vintage Contemporaries) |
発売日 | 1989-06-18 |
製作者 | Raymond Carver |
販売元 | Vintage |
JANコード | 9780679722311 |
カテゴリ | » 洋書 » By Publisher » Random House |
購入者の感想
もともとカーヴァーの作品が好きでたまに無性に読みたくなる物語がありました。でも、それは村上春樹の日本語訳でした。
「Errand 〜使い走り」のオリジナルを読んでみたくて購入したのがきっかけですが、当時は英語力が追いついてなかったようで手に余りました。しばらくして、最近試しに最初の短編からゆっくり読み始めてみると、面白くて読むのをやめられない。カーヴァーの物語はシンプルな表現少ない描写で広く想像させ、深く読ませて、物語の世界に誘われる感じがたまらなく良いです。
この短編選集は英語の語彙が少なくても、あらすじを追うだけに留まらず、読書の楽しみを存分に味あわせてもらえる1冊になっていて、とても感謝しています。
「Errand 〜使い走り」のオリジナルを読んでみたくて購入したのがきっかけですが、当時は英語力が追いついてなかったようで手に余りました。しばらくして、最近試しに最初の短編からゆっくり読み始めてみると、面白くて読むのをやめられない。カーヴァーの物語はシンプルな表現少ない描写で広く想像させ、深く読ませて、物語の世界に誘われる感じがたまらなく良いです。
この短編選集は英語の語彙が少なくても、あらすじを追うだけに留まらず、読書の楽しみを存分に味あわせてもらえる1冊になっていて、とても感謝しています。
村上春樹訳を通してレイモンド・カーヴァーのことを知りました.それ以降訳本だけでカーヴァーを読んできましたが,ふとしたきっかけでこの原書を読みました.村上訳でも十分に楽しめるのですが,原書を読むと楽しめるだけでなく,私は心底驚きました.簡単な文章の連続であっさりしているように思えるのに,どうしてこれほどに深くて暖かい物語が作れるのだろうかと.難しい形容詞や構文は一切ありませんから,(仮に翻訳する立場になったら)訳出するのに苦労するほどです.そんなとき村上訳を参照すると「なるほど」と頷いたり唸ったりすることしきり(そういう意味では翻訳の勉強にも向いているテキストなのかもしれない).こういう文章を読むと「あぁ,とてもよい短編を読んだ!」と思えます.Cathedr!al,Small, good thing, Where I’m calling fromなどは特に何度も何度も読み返して大事にしたい.