お金は「歴史」で儲けなさい の感想

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タイトルお金は「歴史」で儲けなさい
発売日2015-01-20
製作者加谷珪一
販売元朝日新聞出版
JANコード9784023313699
カテゴリ » ジャンル別 » 投資・金融・会社経営 » 一般・投資読み物

購入者の感想

これから20年先までを自信を持ってシナリオ予測できる日本人はそう多くないと思います。 そんな不安な状況に一筋の光を射してくれる好著です。

・日本はこれから慢性的な経常赤字が予想され、米国は反対に経常収支の改善が予測される。 資金は日本から米国に移転するので、ドル買い・円売りの長期トレンドへ変わる可能性がある

・米国はシェールガス革命や人口ボーナスを期待できる大国として持続的な経済成長が予想される。

・アベノミクスの成否に関わらず、結果としてインフレかスタグフレーションが予想されるので、最悪の展開を想定すればスタグフレーションを前提にシナリオ戦略をたてた方がよい。

・インフレ時の投資対象は、株式、不動産、金、外貨などが想定されるが、ドイツの歴史的ハイパーインフレに学べば、こうした投資対象がインフレに追いつくにはタイムラグが生じる。 当時は次の順番に価格上昇が見られた。
 1)為替(外貨)
 2)金
 3)物価
 4)不動産
 5)株価

・先ず為替でヘッジして自分の資産を保全した上で、不動産(REIT)や株価が割安なものに投資機会がある。

・バブルが崩壊する水準は総融資残高がGDPの1.5倍から1.6倍になってくると危険だ。中国はシャドーバンキングも含めると総融資残高は1.67倍になり日本や米国のバブル崩壊とほぼ同じ水準である。 今のところ中国政府はバブル拡大の回避策をとっている。

・国際収支発展段階説は循環的な性質をもつとされていて、債権取り崩し段階が終了すると、どこかの段階に戻って新しいサイクルに入る。

・経済全体として人と資本にどれだけの比率で投資しているかを示す資本労働比率は循環的に変化しており、株式市場の超長期トレンドに影響を与えると指摘されている。 経済成長時は資本の比率が高い。 このところ日本企業の資本比率が急激に上昇していることから、そろそろトレンド転換点に差し掛かっている可能性がある。 この循環的な動きは社会・文化に影響を与える。

日経新聞に著者のコラムが掲載されていました。確か、天才でなくてもお金持ちになることは可能、お金持ちになった人は皆よく歴史を勉強している、「愚者は経験から学ぶが、賢者は歴史から学ぶ」という言葉があるように歴史は繰り返すので歴史を勉強する事によって富の築き方がわかるし、実際に筆者自身歴史をよく学んで投資を行った結果資産1億を運用するまでになった、とあったように記憶しています。

ちなみに私は、全く投資の素人ですが、歴史は普遍的な人間の心理をベースにしているので、歴史に学べというのもうなづけたので興味を持ちました。ただ、筆者は国立図書館のマイクロフィルムをひもといてまで、歴史を勉強したようですが、そのようにして学んだであろう事柄の中で、まだ富を形成していない一般庶民である私達が一番知りたい肝腎要のことをつまびらかには書いていないので、正直いらいらしました。苦労して得た知識は安売りしない、ってことなのでしょうか?

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