今井の英文法教室 上―大学受験英語 (東進ブックス 名人の授業) の感想
参照データ
タイトル | 今井の英文法教室 上―大学受験英語 (東進ブックス 名人の授業) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 今井 宏 |
販売元 | ナガセ |
JANコード | 9784890854509 |
カテゴリ | ジャンル別 » 語学・辞事典・年鑑 » 英語 » 英文法・語法 |
購入者の感想
代々木ライブラリーから出版されていた『今井の英文法入門』の改訂版にあたるが、ページも前著よりはるかに増量しており、解説もより丁寧で「行間のない」充実した内容になっている(なので、前著を中古で買う必要は全くない)。本書の良い点は、予備校本(山口や関など)の「予備校で行われているようなポイントを押さえつつ、解説がくだけている」という良い点を維持しつつも、予備校本が抱える「網羅性の低さ」を網羅型参考書(FORESTやデュアルスコープなど)並みのボリュームによって補っている点にあるように思う。取り組みやすいのであっという間に筆者の勧める1日2章ぐらいは終えられるし、そのペースで読み通せば網羅型参考書を一冊読み通したのと同じ効果が得られるであろう。一方で、高校で英文法に一通り触れていない生徒にはやや敷居が高いこと、直接話法や間接話法の単元が抜けていることや「復習しにくく、わかった気になって終わってしまう」という欠点もある(そのためマイナス1)。しかし、予備校の授業のエッセンスをほぼ完全な形で再現しており、難関レベルまで対応できる本として、本書は十分推薦できる。同じ著者のパラグラフリーディング本は消去法による解説のゴマカシや手抜きが否めなかったが、この本の英文法の説明に関しては一切の手抜きはないように思う。