共感的傾聴術:精神分析的に“聴く"力を高める の感想

精神分析の流れを基調としながら、受容とは？共感とは？に十分にこたえてくれる本です。

面接場面の一部が逐語の形で具体的に載っているので、自分ならどのように応答するかを考え
ながら読むこともできて、理解はさらに深まります。

転移、逆転移、投影、同一視など、実際の面接場面ではどのような言葉で表現されて、カウン
セラーはそれをどのように捉えて応答したらよいか、どのように応答したら共感的に応答でき
るのかが具体的にわかります。

精神分析系の本は、どうしても自分自身の未解決の問題に直面させられるので、読んでいて苦
しくなったり、進まなくなったりするところもありますが、これは私自身がいつか向き合う課
題として残しながら

まちがいなくお勧めできる、良書です。