風塵乱舞: アルスラーン戦記6 (光文社文庫) の感想
参照データ
タイトル | 風塵乱舞: アルスラーン戦記6 (光文社文庫) |
発売日 | 2014-06-12 |
製作者 | 田中 芳樹 |
販売元 | 光文社 |
JANコード | 9784334767600 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » SF・ホラー・ファンタジー |
購入者の感想
事実上の追放を受けてからの立て直し,戦火からは遠く離れた地が舞台となるこの巻は,
一休み,というわけではありませんが,主人公たち一行,そして彼自身の地固めが中心で,
血なまぐさい部分はいささか抑えめ,このあとへと続く大きな布石といったように映ります.
特に,初めての海と風に心地よさを覚える主人公が,己の境遇に不安を募らせながらも,
歴史と混乱するこの時代での自身の存在,そして進む道を再認識する姿は印象に残ります.
このほか,資金や物資の調達に苦労をする中,ただそれらを得てよしとするのではなく,
生まれる波及効果と,さらにその先まで見据えて策を巡らせる智将には驚かされるばかり.
また,求心力に陰りが見られる父王の再進と,忘れられた地にて力を蓄えつつある主人公,
ついたり離れたり,敵味方も慌ただしく,いよいよ始まる『決戦』に気分が高まるとともに,
男と女のいくつかのやり取りが,この戦況にどういう影響を及ぼすのかも気になるところです.
なお,初出は89年09月の角川文庫,5巻と合冊のカッパ・ノベルス版は03年08月となっています.
一休み,というわけではありませんが,主人公たち一行,そして彼自身の地固めが中心で,
血なまぐさい部分はいささか抑えめ,このあとへと続く大きな布石といったように映ります.
特に,初めての海と風に心地よさを覚える主人公が,己の境遇に不安を募らせながらも,
歴史と混乱するこの時代での自身の存在,そして進む道を再認識する姿は印象に残ります.
このほか,資金や物資の調達に苦労をする中,ただそれらを得てよしとするのではなく,
生まれる波及効果と,さらにその先まで見据えて策を巡らせる智将には驚かされるばかり.
また,求心力に陰りが見られる父王の再進と,忘れられた地にて力を蓄えつつある主人公,
ついたり離れたり,敵味方も慌ただしく,いよいよ始まる『決戦』に気分が高まるとともに,
男と女のいくつかのやり取りが,この戦況にどういう影響を及ぼすのかも気になるところです.
なお,初出は89年09月の角川文庫,5巻と合冊のカッパ・ノベルス版は03年08月となっています.