途中の一歩 下 (幻冬舎文庫) の感想

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　上巻を読み終えたとき、思ったことがある。
　それは、「次の『途中の一歩』をどうするかで人生は変わる。だから、どんな時でも最善の道を選ばなければいけない」ということを、作者は伝えたいんだと感じた。

　しかし、下巻を読み終え、それが違っていることに気付かされた。

　「途中の一歩」で人生が変わることは、間違いない。
　ただ、たとえどの道を選んだにしても、それをより良い方向にしていくための努力をしなければいけない、というのが作者のそして覚本やヌエたち登場人物たちが伝えたいことなのではないだろうか。

　「途中の一歩」をどちらに進むか迷っている人には読んでもらいたい。
　きっと、何かのヒントになると思う。