はじめての認知療法 (講談社現代新書) の感想

(P234)　本書は、うつ病や統合失調症などの精神疾患を持つ人に情報発信するために作られた団体、地域精神保健福祉機構コンボの機関紙の「こころの元気＋」に掲載された原稿を修正してまとめたものです。

(P130）人間関係はストレスの最大要因です。（アメリカの精神科医　ホルムスとレイ　ストレスの評価表）

(P132)冷静で心のこもった人間関係を作り上げるために役立つ7つのポイント
１．自分の気持ちに正直になってください
２．相手の気持ちを大切にしましょう
３．穏やかに話すようにしましょう
４．簡潔に話すようにして下さい
５．自分の意見はきちんと伝えましょう
６．相手の意見にも耳を傾けてください
７．ダメなことはダメと伝えましょう

(P136)気持ちを伝えるキーワード「みかんていいな」
み　・・・”み”たこと（客観的事実・状況）
かん・・・”かん”じたこと（自分の気持ち）
てい・・・”てい”あん（提案）
いな・・・”いな”（可否を尋ねて否定された場合の対案）

例えばこんな伝え方です。
↓

み　・・・　あなたも疲れていると思うけど、
かん・・・　私の話を聞いてほしいの
てい・・・　仕事のことでとっても困っているから、あなたに聞いてもらうだけで気持ちが楽になるから、お願いしていいかしら。
いな・・・　もし今疲れているようならいつが良いか教えて。

認知療法を始めて１年半になります。この間、いろい露な本を読み認知療法についてはだれよりもわかっているつもりでしたが、この本に出会って、改めてわかりました。一応、入門編なんですけど、その域を超えて、鬱の人も、鬱でない人も読んでためになる本です。ホントにお勧めです。
私は、アーロン・Ｔ・ベック先生、デビット・Ｄ・バーンズ先生の本を何回も読んで実践してきましたが、この８００円くらいの大野裕先生の本が一番役に立ちました。0