各国別世界史ノート―重要事項記入式 の感想
参照データ
タイトル | 各国別世界史ノート―重要事項記入式 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 塩田 徹 |
販売元 | 山川出版社 |
JANコード | 9784634037700 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 歴史・地理 |
購入者の感想
この本は世界史通史をザックリながら仕上げたあと(講義系参考書をひと通り読んで理解した後くらいと考えてください)で地域別、国別、主要テーマ別で理解を深めていくのに非常によい。空欄の用語をひと通りマスターすれば用語自体はもう十分に受験レベルに到達しているといっていいだろう。世界史用語集を片手に赤系統のフリクションで空欄に答えを書き込んでおけば、赤シートで何回でも反復学習できる。特に、古い本(1998年以来改訂がない)にも関わらず、5章で東西交流史を独立した章に掲げて陸→海で文化が広がり歴史が動いてきたことの重要性をしっかり強調しているのがすごい。いまでこそ新課程で東西交流史は独立した章でわかりやすく書かれているが以前はなんだかよくわからない章立てだったので。他の項目も非常にポイントを抑えている。なかなか体系的に学習する機会のないキリスト教史、イスラム帝国史、ヨーロッパ中国文化史も独立した項目があるのでひと通りマスターしておけば相当実力がつくだろう。また、東南アジア、旧ユーゴスラビア(バルカン半島)、ラテンアメリカ、ブラックアフリカなど初学では馴染みがないのに込みいって面倒でつい放置してしまうにも関わらず試験では差がつきやすい地域も独立項目で扱われているのでかなり学習しやすいと思う。確かに、1998年以来改訂がないので最近の世界史事情についてはこの本で対応できないのが残念なのだが、ソ連解体くらいまではこの本で十二分に抑えられるので通史を終えて地域別、国別、主要テーマ別に世界史の理解を深めていく時には非常に使い勝手のよいテキストだといえる。