思想の自由とジャイナ教 (中村元選集) の感想
参照データ
タイトル | 思想の自由とジャイナ教 (中村元選集) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 中村 元 |
販売元 | 春秋社 |
JANコード | 9784393312100 |
カテゴリ | 人文・思想 » 哲学・思想 » 東洋思想 » 東洋哲学入門 |
購入者の感想
愛や慈悲という点でみるとキリスト教より仏教が優れ仏教よりジャイナ教が優れていると南方は評している。ガンジーの精神を涵養したのはかれの育ったジャイナ教的家庭にあると筆者は指摘する。不殺生戒が徹底してるのでジャイナ教徒は虫を殺す農業に従事できず生き物を殺す可能性のない金融業に従事する事が多くより生命色のない粗食で済まさねばならない。だから食の楽しみと無縁。不妄語戒がてっていしてて誠実なので商売相手として最適。無所有戒が徹底し生活の楽しみのような欲望を罪悪視するので究極は着る物も捨て家も捨て裸で山の行者として生き物をころさないために餓死するほど慈悲や愛を高めるのを理想とするが一般は極めて質素な生活を送ればいいだけ。遊びや生活の楽しみのような欲望に金を使うのを禁じられているので金をもうけても使い道が無くたまる一方。それが民族資本の半分を1%に足りぬ人口のジャイナが握った要因。