朝顔草紙 の感想

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参照データ

タイトル朝顔草紙
発売日2013-01-01
製作者山本周五郎
販売元新潮社
JANコード登録されていません
カテゴリ文学・評論 » 文学賞受賞作家 » 直木賞 » 1-25回

購入者の感想

 まず、本短編集から受けた印象は、(ざっくりしたものの言い方で恐縮ですが)あたたかさのこもったユーモアが漂っている、という点だろうか? (本書「解説」にもすでに指摘があったようだが……)
 「違う平八郎」。タイトルからして、ほのかにユーモアが漂ってくるようだ。「粗忽評判記」。こちらもタイトルからして、ユーモアが漂ってはこないだろうか? そうして、その書き出しはこうだ。

苅田久之進は粗忽者という評判である。粗忽者といってもどの程度に粗忽なのかはよく分からない、いちどそういう評判をとってしまうとつまらぬ失策まで真らしく喧伝されるもので、ときには他人の分まで背負わされることも珍しくはない。

 どうだろうか? 続きが読みたくなってしまうのは、わたしだけだろうか?

 〈刀に意見をする〉、「鍔鳴り平四郎」しかり。とにもかくにも、わたしの味気ない駄文を読んでも、せんかたないこと。ぜひ、ご一読のほど。
 最後に、また、どうでもいいことなのだけれど、本書巻末「解説」で木村久邇典氏は『無頼は討たず』という〈題名に注目〉し、後年の作品の題名へのつながりを推量しているが、題名の連想で言えば、太宰治「大恩は語らず」に通じるものがある気もするが、やはり、これは、どうでもいい話。失礼しました。。。

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