プッチーニ:歌劇≪蝶々夫人≫ [DVD] の感想

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参照データ

タイトルプッチーニ:歌劇≪蝶々夫人≫ [DVD]
発売日2014-06-25
出演カラヤン(ヘルベルト・フォン)
アーティストフレーニ(ミレッラ)
販売元ユニバーサル ミュージック
JANコード4988005828040
カテゴリジャンル別 » ミュージック » クラシック » オペラ・声楽

購入者の感想

カラヤン指揮ウィーン・フィル、ミレッラ・フレーニ主演の『蝶々夫人』のアルバムは万人に薦めうる名盤なのだが、
同時期に撮影された映画版のほうは、なんとも評価に困る、不思議な作品になってしまっている。演奏はとにかく
素晴らしい。フレーニの可憐で叙情的な蝶々さん、パヴァロッティから交代したプラシド・ドミンゴの明朗で華やかな
ピンカートン、ルートヴィヒのいぶし銀のようなスズキ、そしてカラヤンによる流麗豪華な伴奏。

ただ、ジャン=ピエール・ポネルの演出がどうにも・・・・・ 時代設定は原作では幕末維新期だがこのポネル版では
第一次大戦後ということになっている。ピンカートンがTシャツでうろうろしているのもそのためなのだが、やや滑稽に
写る。そして蝶々さんの顔だけを真っ白に丸く塗ったメイクとか、蝶々さんの住んでる家が日本のような中国のような
朝鮮のような(そしてそのどれでもない)、なんちゃって東洋風みたいな意匠になってるのも脱力もの。蝶々さんのおじ
さんがまるで歌舞伎『暫』の鎌倉権五郎みたいな扮装で出てきて見る者の度肝を抜く(笑)。そして冒頭でいきなり登
場するドミンゴ(ピンカートン)の障子破り脱出!!これは衝撃的なラストシーンとつながっているのだが、まるでドリ
フのコントのようだ(笑)。よくこれでカラヤンはOKしたなぁと思うが、イギリスの批評家リチャード・オズボーンはこの
ポネル版のことを「すべての感情が納得できる」「フレーニの演技はLP版より深く激しいように思われる」と絶賛してい
たりするので、日本人と西洋人とでは感じ方が違うのだろうか。

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ユニバーサル ミュージックから発売されたカラヤン(ヘルベルト・フォン)が出演のフレーニ(ミレッラ)のプッチーニ:歌劇≪蝶々夫人≫ [DVD](JAN:4988005828040)の感想と評価
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