初級ロシア語20課《CD付》 の感想

この本は大学の教科書としても使われていて、文法中心の本です。
改訂前の『CDエクスプレス ロシア語』では2色刷りで、この本は黒１色刷りになったのですが、ロシア語をゴシック体に変更されたり、読みやすさは向上しています。

各課は会話文と新出単語、それに関する文法解説の４ページ構成になっています。
CDが1枚付属し、ネイティブの男性1人と女性1人の計2人が声を担当していて、会話文と新出単語が１回のみ収録されています。

文法解説部分にはカタカナのルビによる発音表記がほとんど無く、第11課からは会話文からもカタカナのルビが無くなってしまいます。
各課の新出単語が多く、第16課では33個もの新出単語が出てきます。

ロシア語初学者が、この本を使って独学で勉強するのは無理だと思います。

まずは同じ出版社の『ニューエクスプレス ロシア語』でロシア語文法に慣れた後に、この本を問題集代わりに活用するのが良いと思います。

ロシア語文法の勉強のコツは、解答を見ながらでも良いので、練習問題をたくさん解くことです。

練習問題を解きながらこの本を読んだ後、最後の長文読解の問題も、日本語訳を見ながらではありましたが、それなりに理解できた時は、自分のレベルが向上したことを実感しました。

しかしロシア語文法を理解したからと言って、語彙力がなければロシア語を話すことは出来ないので、ロシア語文法の勉強は後回しにするのが得策です。

ロシア語はまったくの初心者でした。アマゾンではなく、書店で見て購入しました。
通勤の時間に自動車でCDを聞き流し、１０課までは簡単に頭に入ったようでしたが、
10課を過ぎると一気に難しくなりました。でも、歯ごたえがあるという感じです。
今2度目に入っていますが、辞書（パスポート露和辞典と古本で手に入れた
ロシヤ語小事典）をひきながらネット上のロシア語ページを読むことが少し
できるようになりました。もうしばらく使い込むつもりです。