Newton (ニュートン) 2013年 03月号 [雑誌] の感想

Newton Specialは２つ。まず、宇宙の誕生について。宇宙の起源はNewtonではよく取り上げられているテーマで、親宇宙と子宇宙やプレーンワールドも登場します。2つめの「いま注目の最新・血液学」では、白血球や赤血球のはたらきや血液型の違いといった基本的な知識に加え、腫瘍マーカー疲労マーカーといった話がNewtonらしい美しいイラストによってわかりやすく解説されています。善玉コレステロールと悪玉コレステロールの違いもわかります。

写真の特集は質の高いものが揃っています。まず、ハッブル望遠鏡の最新画像。生まれたばかりの星たちの星団や若い恒星のジェットの他に、重力レンズ効果を説明したものもあります。ペルーのビルカバンバ山脈の断崖絶壁にあるインカ帝国の遺跡を追った写真は、かなり迫力があります。イカの生態を写した写真特集もかなりおススメで、特にヤリイカの赤ちゃんのカラフルなことには驚きます。それにしても、イカには心臓が3つもあるとは。また、獲物を長い腕で保持して少しづつかじれるので、えさのサイズが口の大きさに制限されないのだそうです。ちなみに、あの巨大ダイオウイカでも寿命は2から3年程度ではないかと推測されているのは驚きました。すごい成長速度ですね。一見地味ですが、カラハリ砂漠のアカシアの木の周囲に集う動物達もよいです。

原発周辺の調査の報道で注目を浴びている活断層の特集は気になりました。何しろ、見つかっているだけでも日本には約2000の活断層があるとか。科学ニュースでは、ほとんど痛みが無い皮膚にはって薬剤を体内に入れるシート状の注射の発明、新聞でも報じられた12光年先の恒星に地球の2-7倍の惑星が5つ見つかったというようなものが紹介されています。