ドイツ参謀本部-その栄光と終焉 (祥伝社新書168) の感想

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参照データ

タイトルドイツ参謀本部-その栄光と終焉 (祥伝社新書168)
発売日販売日未定
製作者渡部 昇一
販売元祥伝社
JANコード9784396111687
カテゴリ歴史・地理 » 世界史 » ヨーロッパ史 » ヨーロッパ史一般

購入者の感想

普墺・普仏戦争あたりの経緯を扱っている本はないかと探しているうちに本書に巡り合いました。本書は同時代を含めて、ドイツ参謀本部の歴史を概観したものです。
巻末で著者は「リーダー」と「スタッフ」のバランスが重要だと述べています。作中でも繰り返し取り上げているテーマなのですが、特に重要で強調しておきたいので文末で繰り返したのだと思います。
「リーダー」とは「ビスマルク」であり、のちの「ヒトラー」のような政治家、「スタッフ」は「モルトケ」のような参謀総長のことです。この二者が卓越した人物の組み合わせであった時、ドイツ(プロイセン)は栄光の時を迎えました。「モルトケ」がいかに卓越した軍事的才能を発揮したとしても、もし「ビスマルク」が不在で、外交的無策故にイギリスやロシアを敵に回してしまっていたら、例え一時的にパリを占領したところで、その後ジワジワと追い詰められて、悲惨な敗戦を迎えていたに違いありません。「戦争」というものを考えるうえで、このような著者の指摘は大変示唆に富むものだと思います。

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