実践 アレンジ・テクニック (デジタル世代の音楽教本) の感想

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魅力的なアレンジの曲は、少ない音数の時点で魅力的だ。
そこにさらに音が加わることによって、より魅力的で豪華な曲に仕上がる。

少ない音数でいかに魅力的なアレンジを作るかという点を模索しているときに本書を購入した。

本書は音数が少ない段階の解説が豊富であり、「本質的な内容が書きたい」という筆者の意志が感じられるほど、根本を説明してくれる。
中には筆者の斬新かつ独特な視点からの分析もあり、同じように少ない音数の時点で魅力的なアレンジを作りたい方には参考になるだろう。

ただし、初級者が本書を読んでもあまり効果がなく、「だからどうした？」という感想を持ってしまうかもしれない。

また、本の内容に注文を付けさせていただけるなら、「もう少し小見出しを付けた方がよい」という点を注文させていただきたい。
説明が始まるのは良いが、何を説明したい文章なのかを認識するのはいつも文末であり、読み手としては結構負担がかかってしまう。

こまめに小見出しを書き、読者が「今、●●についての文章を読んでいるんだ」と意識できるようになれば、より読みやすい本になると思われる。