ルパン三世 DVDスタンダード・エディション の感想

なんというか、ストーリー構成がもう幼稚すぎる
とりあえずアクションいれとけばいいでしょというメッセージが
バンバン伝わってくる。

ストーリーもあんまりおもしろくないし、
映像もおかしなところがいっぱいあるし
カットもみづらい。

ナショナルトレジャーでは国立公文書館の独立宣言書を盗みだすときに
ゲイツはスマートな方法で盗みだしたわけだが
対抗する強盗団もゲイツ並みとはいわないが
それにしても、現実に即した方法だった。

冒頭の、ゼウスのコインを盗みだすために美術館へ侵入
水平にレーザー（それも可視光線）
をはしらせているだけの廊下を
床を滑ったり前転したりして通過
オーシャンズ11のときも同様のシーンでありえないと思ったが

見応え、すごさは11のほうがマトモ
一方この映画にはそれがない

ナショナルトレジャー制作陣＝ハリウッドに作らせたほうが
まともな映像、設定で撮ってくれるだろう。

また重力感知の床の上を飛行装置ジェットパックで移動する
この時点で重力を感知してアラームが鳴るはずだが・・・
鳴らない　おかしな映像

床のうえに接地していなくとも
床の上ですさまじい勢いで下へ気体をはきだして
空中で浮遊していることは、床へ気体の圧力がかかっている
つまり空中に浮遊している物体と同じ質量と同じ重さが
風圧として床を押すことになり、重力感知センサーは働くことになる。

爆薬をつかって派手に、警備に派手にアピールし
不二子は銃をかまえる警備員に囲まれ
現実世界ではそこで拘束されて終わり
反抗するそぶりをみせれば撃たれて絶命するか
そうでなくとも、大けがを負うことになるわけだが
さすが、リアルティよりもおとぎ話志向の映画なので
肉体格闘で警備員を圧倒。

18:44
炎が点いたり、消えたりする、不思議ロウソク

最初から酷すぎる。
一昔前の香港映画みたいな泥棒シーン
「悪漢探偵」みたいって思ったの俺だけ？
ステレオタイプの悪役に、魅力のない脇役
アクションシーンに迫力でもあればまだ見れたけど、迫力が微塵もない Vシネ並み
ロケットランチャーが当たっても微動だもしない車
不二子が一発撃っただけで何ヵ所も大爆発、てかめちゃイケの爆破のほうが迫力あるよ
ヌルイ格闘アクション、銃撃戦、アクション映画としては最低だ
これ観て迫力あるって言ってる人は、普段どんな映画みてんだよ？
「レイド」とか見たことあんのかね？
イケメン目当ての女性用映画なら納得出来るけど、なら「ルパン三世」すんなって話
「るろうに剣心」って成功例もあるんだから、もっと真剣に映画作ってほしい

最初から最後まで北村龍平ならではの不愉快な演出に反吐を吐きっぱなし

吐いた反吐を返してもらいたい

まあヒットしたらしいから興行としては成功なんだろうが、映画としては、やめておいた方が良かったでしょうね。黒木メイサの富士子が原作より美人だというくらいか。お子ちゃま向けないしハリウッド向けに作っているので脚本はオオザッパ。ハッキングとか、今さら面白くも何ともないし。五エ門の「つまらぬものを斬ってしまった」の台詞がみごとに浮いている。しかし明らかに現代なのに、初代ルパンの晩年に教えを受けたって人が出てくるのはどうなのかねえ。まあそれを言ったら初代の孫が若者なのが変なんだが。