社会科学における人間 (岩波新書) の感想
参照データ
タイトル | 社会科学における人間 (岩波新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 大塚 久雄 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784004200116 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
非常に面白かった。
著者は経済史が専門という事で、そのような視点からの社会学入門書となっています。社会学はその射程が広いもので、過去にこのような本を読んでいないかったという事もあり、出版は1977年と古いものの私は新鮮な気持ちで読めました。
さて、内容に関してですが、非常に丁寧でわかりやすく書かれています。なるべく専門用語を使わず、誤読がないようにかなり気を使って書かれている様子がうかがえます。流行りなのかどうか知りませんが、入門書であるにもかかわらず読み方次第でどうともとれるような曖昧な書き方でお茶を濁す人が多いので、初学者にも優しいこの本はお勧めできます。
この本の素晴らしさは、なんといっても社会学という学問の土台部分について解説しているという事です。この本を読んでも社会学とは何かという答えは得られないかもしれませんが、社会学をなぜ学ぶのか、そして社会学を学んでみようという気になるという事でしょう。本質的理解のためにはこれ以外の本も沢山読まなくてはならないでしょうが、そのまず第一歩として大変秀逸です。
また、本書が書かれたのは著者が70歳の時分であるというからこれまた驚きます。初学者向けに配慮しつつも、内容は非常によく纏まっており、それでいて学説的にかなり冒険もしています。まったくもって、このような本があるから読書はやめられません。
著者は経済史が専門という事で、そのような視点からの社会学入門書となっています。社会学はその射程が広いもので、過去にこのような本を読んでいないかったという事もあり、出版は1977年と古いものの私は新鮮な気持ちで読めました。
さて、内容に関してですが、非常に丁寧でわかりやすく書かれています。なるべく専門用語を使わず、誤読がないようにかなり気を使って書かれている様子がうかがえます。流行りなのかどうか知りませんが、入門書であるにもかかわらず読み方次第でどうともとれるような曖昧な書き方でお茶を濁す人が多いので、初学者にも優しいこの本はお勧めできます。
この本の素晴らしさは、なんといっても社会学という学問の土台部分について解説しているという事です。この本を読んでも社会学とは何かという答えは得られないかもしれませんが、社会学をなぜ学ぶのか、そして社会学を学んでみようという気になるという事でしょう。本質的理解のためにはこれ以外の本も沢山読まなくてはならないでしょうが、そのまず第一歩として大変秀逸です。
また、本書が書かれたのは著者が70歳の時分であるというからこれまた驚きます。初学者向けに配慮しつつも、内容は非常によく纏まっており、それでいて学説的にかなり冒険もしています。まったくもって、このような本があるから読書はやめられません。