魔女狩り (「知の再発見」) の感想
参照データ
タイトル | 魔女狩り (「知の再発見」) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ジャン・ミシェル サルマン |
販売元 | 創元社 |
JANコード | 9784422210667 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 文化人類学・民俗学 » 海外の民俗 |
購入者の感想
とかくオカルト的に取り上げられる「魔女」を、本書は歴史の史実としての「魔女」「魔女狩り」に焦点を当て、豊富な挿し絵で解説されている。他の方のレビューにあった挿し絵(写真類)の多さは自分は妥当な量だと思う。というのも多く(ほとんど)の人にとって活字だけで中世・近世ヨーロッパの生活、光景をイメージするのは不可能であり、それをイメージするのに挿し絵は実際役に立っている。
日本語版監修の池上氏の言葉をお借りすると、
「魔女迫害の狂った時代には、自称魔女もほとんどいなかった。魔女は、特定の歴史的連関のなかで作られた犠牲者であり、それを作ったのは、近世の国家・教会権力と農村の社会関係、そして両者を繋ぐ言葉の魔術であった」
とある。
歴史上の史実を淡々と述べている内容だが、人間の醜さ、愚かさが浮き彫りとなるとても深い内容だと思う。
本書は歴史上の魔女登場から終焉までの解説書である。特筆すべきは豊富な宗教画の挿し絵。こういった宗教画や民衆絵画は見る機会もあまり無いと思うのだが、魔女に関連した挿し絵は一見の価値がある、と個人的には思うのだが。
日本語版監修の池上氏の言葉をお借りすると、
「魔女迫害の狂った時代には、自称魔女もほとんどいなかった。魔女は、特定の歴史的連関のなかで作られた犠牲者であり、それを作ったのは、近世の国家・教会権力と農村の社会関係、そして両者を繋ぐ言葉の魔術であった」
とある。
歴史上の史実を淡々と述べている内容だが、人間の醜さ、愚かさが浮き彫りとなるとても深い内容だと思う。
本書は歴史上の魔女登場から終焉までの解説書である。特筆すべきは豊富な宗教画の挿し絵。こういった宗教画や民衆絵画は見る機会もあまり無いと思うのだが、魔女に関連した挿し絵は一見の価値がある、と個人的には思うのだが。