会社を変えるリーダーになる エグゼクティブ・コーチング入門 の感想
参照データ
タイトル | 会社を変えるリーダーになる エグゼクティブ・コーチング入門 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 鈴木 義幸 |
販売元 | 日本実業出版社 |
JANコード | 9784534046314 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » ビジネス実用 » リーダーシップ |
購入者の感想
コーチングが実際にどのように進められるのかについて理解するには単純明快に書かれており読みやすい。ただ紹介されている実話に基づくエピソードの主人公は一昔前のスポーツ青春ドラマの森田健作みたいな感じ。内容自体は会社の世代交代競争に勝ち抜いていく体育会系聖人君主的2代目若手社長の成功ストーリー。そう言う意味では著者の理想とするリーダー像という価値観の押し売りが入っている。コーチというのは指導者であるから当然自らの学習・経験に基づく価値観を被指導者に伝えるのは当然と言えば当然。スポーツ・コーチと同じでビジネス・コーチも各人の性格に合ったコーチを選ぶことが重要と考えられるのでコーチングの理解には単細胞的な内容の本書以外にも数多く出版されている様々なコーチング書籍に広く浅く目を通すのがいいと考える。
本書の中でトップダウン経営と社員の自主性を重視する経営を相容れないものとして説明しているが全く見当違いと思える(177〜178ページ)。会社全体の方向性を決めるのは最高経営責任者の責任と決断でトップダウン的にならざるを得ない。しかし、一旦方向(目標)が決まれば経営者は社員が自主的に仕事を進めることを期待する。トヨタ、サムソン、アップルなど世の中の成功している会社には必ずと言っていいほど強いリーダーがいて、会社全体の方向性はトップダウンで決めている。政治の世界も同じ。現在、日本に一番求められるのは国民をぐいぐいと引っ張っていってくれる強いリーダーだと思う。公約を守れず、総理大臣が一年に一回変わるシステムが本当にいいのか?中国ではこのことを「十年十相」(10年に10人の総理大臣)と言って日本の政治状況をあざ笑っている。社員の自主性を大切にすることはもちろん大切だが、日本の現在の問題点は本当の意味でトップダウン経営が出来る経営者が少なくなったことでは?
本書の中でトップダウン経営と社員の自主性を重視する経営を相容れないものとして説明しているが全く見当違いと思える(177〜178ページ)。会社全体の方向性を決めるのは最高経営責任者の責任と決断でトップダウン的にならざるを得ない。しかし、一旦方向(目標)が決まれば経営者は社員が自主的に仕事を進めることを期待する。トヨタ、サムソン、アップルなど世の中の成功している会社には必ずと言っていいほど強いリーダーがいて、会社全体の方向性はトップダウンで決めている。政治の世界も同じ。現在、日本に一番求められるのは国民をぐいぐいと引っ張っていってくれる強いリーダーだと思う。公約を守れず、総理大臣が一年に一回変わるシステムが本当にいいのか?中国ではこのことを「十年十相」(10年に10人の総理大臣)と言って日本の政治状況をあざ笑っている。社員の自主性を大切にすることはもちろん大切だが、日本の現在の問題点は本当の意味でトップダウン経営が出来る経営者が少なくなったことでは?