ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫) の感想

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参照データ

タイトルミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
発売日販売日未定
製作者スティーグ・ラーソン
販売元早川書房
JANコード9784151792564
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

購入者の感想

遂に終わってしまった、第3部(嗚呼残念)。それにしても、作劇の巧みさや人物造型の見事さ、更には複雑な登場人物関係の濃密さや個々のシチュエーション描写の緻密さと破綻の無さなど、どの点をとっても小説読みの醍醐味を満喫させてくれる全三部作であった。正に、登場人物のひとりびとりが今にも眼前に現れてくるような、切れば血の出る人間が描かれた傑作であったと思う。(なお、最後のリズベットのプリント・メッセージは、"I’m irritated”(いらつく)(361頁)でしたね。)

ネタバレになるので詳細は書きませんが、ニーダーマンとの最後の決闘で、足を釘打ちで磔状態にした場面や「ニーダーマンの背後にまわって、釘打ち機を首のすぐ下の背骨に当てた」(540頁)シーンは、あの『進撃の巨人』を思わせる感じがしました。

なお、一点、突っ込み不足かなと思ったのは、「班」のその後が描かれていなかったことです。おそらくそれは(作者の手としては)永遠に未完の第4部に書かれる筈のことどもであったのでしょう。それらをもう読めないというのは、本当に残念なことです。(色々と想像する楽しみだけは残されましたが・・・)

これだけの作品に、今後の人生でまた巡り会うことができるだろうか・・・ 大袈裟な云い方だが、それくらいにインパクトのあった一作。読み終わってしまったことに、なんだか後悔さえしてしまう私なのであった・・・

 ミレニアム1を読み、どんどんと作品に引き込まれました。そして2・3と迷うことなく購入し、とても面白くドキドキしながらページをめくりました。
このシリーズ最終章のミレニアム3を読み終えたときは、「読んだ!」という達成感を感じました。
すごく面白かったです。久しぶりに「お〜!!」と思える作品でした。0

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