入門 Unix for OS X 第5版 の感想
参照データ
タイトル | 入門 Unix for OS X 第5版 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Dave Taylor |
販売元 | オライリージャパン |
JANコード | 9784873116440 |
カテゴリ | ジャンル別 » コンピュータ・IT » OS » Unix |
購入者の感想
OS XのUnixとしての側面に光を当てた一冊。本書は以下の2種類のタイプの読者の要望に応えてくれるであろう。一方は、昔からのMacユーザーで、好奇心や実用面からOS Xの持つUnixとしてのポテンシャルに触れてみたいと思っている読者であり、他方はLinuxやFreeBSDを扱い慣れているUnix Geekの読者である。前者には、本書の段階的なUnixのレクチャーがとても理解を容易にしてくれるだろう。後者には、Unixの知識を整理する機会を与えてくれるとともに、OS Xに固有の問題についての知識(例: openコマンドなどOS X特有のコマンド、aquaとCUIの連携、Open source GUI applicationとX11環境など)を提供してくれるだろう。本書が対象とするOS XのバージョンはMountain Lion(10.8)であるが、実際に扱われている内容は時が経っても変わらないUnixの普遍的な事柄が大半を占めるため、既に最新のMavericks(10.9)にアップデートしたユーザーにも本書の内容は有益であると考えられる。
最後に余談であるが、私はこの手の ”MacのUnix本” を読むたびに、BSDベースのNeXTSTEPを引っ提げApple社に凱旋し、Mac OSをGUIとCUIの環境が見事に融合した正真正銘のUnixであるMac OS Xに進化させた故Steve Jobs氏の功績に思いを馳せずにはいられない。
最後に余談であるが、私はこの手の ”MacのUnix本” を読むたびに、BSDベースのNeXTSTEPを引っ提げApple社に凱旋し、Mac OSをGUIとCUIの環境が見事に融合した正真正銘のUnixであるMac OS Xに進化させた故Steve Jobs氏の功績に思いを馳せずにはいられない。