身体能力を高める「和の所作」 (ちくま文庫) の感想

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参照データ

タイトル身体能力を高める「和の所作」 (ちくま文庫)
発売日販売日未定
製作者安田 登
販売元筑摩書房
JANコード9784480427540
カテゴリ »  » ジャンル別 » 暮らし・健康・子育て

購入者の感想

能楽師には、80歳・90歳の現役で活躍している人たちがいる。
これは、呼吸と共に大腰筋(上半身と下半身を結ぶ)・斜角筋(首)・内転筋(太腿の内側)等の深層筋(図あり)が、「能」の立ち居振る舞いにより活性化(使えるようになる)しているからと考える事が出来る。

「能」を作法の一つとしていた武士も深層筋を使うのに長けていた。
現代では、陸上の末次(パリ世界陸上200メートル銅メダリスト)及びそのコーチの高野(バルセロナオリンピック400mファイナリスト)は、大腰筋が発達しているのがMRIで分っていてその使い熟しも巧い。

明治維新後の武士と町民の「立ち姿」を見ると権力の移動が一目瞭然である。
武士は、体の芯がなくなり刀に寄りかかっていたりしている。顎が上がり腹に力は感じられない。町民は、以前の武士のようにキリッとした立ち姿を保っている。(写真有)

訓練により、スカイフック(天から吊られている感じ)や「体心捨力」(深層筋により体幹を充実させ表層筋のムダな緊張を抜く)が自然に出来るようになる。

横隔膜は、実は二か所にある。普通知られている呼吸横隔膜と骨盤底・横隔膜である。大きな声を出す時、肛門を締めると良いと言われるのは、骨盤底・横隔膜を使う事を意味する。
この上下二つの横隔膜と連動するのが大腰筋である。
そのため、とても深い呼吸は「全身呼吸」と言えるのである。
これは、「能」の呼吸法と同じである。

全てのエクササイズがある。

「足のつり」は、筋肉の酸素不足であり深い呼吸により「つりにくく」又「軽くなる」という事が書いてある。
また、深い呼吸として、「腹式呼吸」が挙げられている。但し、「逆腹式呼吸」という横隔膜をより強く使う方法もある。
骨盤底・横隔膜と肛門の関係については、腑に落ちた。

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