物語 現代経済学―多様な経済思想の世界へ (中公新書) の感想
参照データ
タイトル | 物語 現代経済学―多様な経済思想の世界へ (中公新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 根井 雅弘 |
販売元 | 中央公論新社 |
JANコード | 9784121018533 |
カテゴリ | ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学 » 国際経済学 |
購入者の感想
この本は二十世紀の経済学の変遷を多様性という切り口で説明している面白い本だと思う。
経済学の歴史を紐解く本はたくさんあるが、有名な学者の理論をつどつど紹介していくのが普通だろう。
しかし本書は経済理論を簡単に説明しつつ、学者ごとの微妙な差異を丁寧に説明している。
その差異は理論的な違いもあるが、理論には出来ないような思想的な差異も紹介されている。
ケインズの有効需要の考え方の萌芽はすでに新古典派のマーシャルによって見出されていたなど、歴史の流れを感じさせてくれる。
個人的には、最近の人なのであまり省みられることの少ないサムエルソンに関して簡単ながら著者なりの評価をしている後半部分が面白いと思った。
他にもノーベル経済学賞に関する事柄も著者の意見がしっかりしており読み応えがある。
最後には参考文献が詳しく紹介されている。
経済学の歴史を紐解く本はたくさんあるが、有名な学者の理論をつどつど紹介していくのが普通だろう。
しかし本書は経済理論を簡単に説明しつつ、学者ごとの微妙な差異を丁寧に説明している。
その差異は理論的な違いもあるが、理論には出来ないような思想的な差異も紹介されている。
ケインズの有効需要の考え方の萌芽はすでに新古典派のマーシャルによって見出されていたなど、歴史の流れを感じさせてくれる。
個人的には、最近の人なのであまり省みられることの少ないサムエルソンに関して簡単ながら著者なりの評価をしている後半部分が面白いと思った。
他にもノーベル経済学賞に関する事柄も著者の意見がしっかりしており読み応えがある。
最後には参考文献が詳しく紹介されている。