改訂新版 万葉の旅 下 山陽・四国・九州・山陰・北陸 (平凡社ライブラリー) の感想

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参照データ

タイトル改訂新版 万葉の旅 下 山陽・四国・九州・山陰・北陸 (平凡社ライブラリー)
発売日販売日未定
製作者犬養 孝
販売元平凡社
JANコード9784582764949
カテゴリ古典 » 日本の古典 » 古代・中世文学 » 万葉集

購入者の感想

 犬養孝先生…忘れもしない…平成10年10月3日亡くなられた。その日はちょうど富山県高岡市で「万葉集全巻朗唱」の始まった日であった。元来、巻頭の歌は先生の朗唱から始まるのを常としていたのに、これも因縁かもしれない。中西進先生によって訃報が紹介され、黙祷捧げる夕べの会に参加した私たちだった。

 さて、本書は「万葉の旅」下巻で、中四国北陸という、都を遠く離れた「天ざかる鄙」の故地である。筑紫のかたまりの歌群は九州全土にわたり、地名数延べ約260ほど、そこに行き来する瀬戸内海、山陽・四国合わせて延べ約150を数える。山陰のかたまりは、大和からの途中からのつながりがなく、地名数延べ約40と少ない。人麻呂の石見関係が注目される。そして、家持の因幡国庁時代の巻末歌「新しき年の始の…」更には、家持越中時代の歌を中心とする地名数延べ25。

 数の多寡はあるにしても、それぞれの土地の風土・時代の歌を愛着深く解説してくれている。万葉の旅もここに至って、極まったという思いがする。

 初版は昭和39年発行、本書改定新版は平成16年のもので、読みやすくなっている。

 

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平凡社から発売された犬養 孝の改訂新版 万葉の旅 下 山陽・四国・九州・山陰・北陸 (平凡社ライブラリー)(JAN:9784582764949)の感想と評価
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