大局観 自分と闘って負けない心 (角川oneテーマ21) の感想

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参照データ

タイトル大局観 自分と闘って負けない心 (角川oneテーマ21)
発売日販売日未定
製作者羽生 善治
販売元角川書店(角川グループパブリッシング)
JANコード9784047102767
カテゴリ » ジャンル別 » ビジネス・経済 » 経営学・キャリア・MBA

購入者の感想

羽生さんは、はじめから勝つのを前提に動いているそうです。

まず、勝つとしたら、将棋盤のどこに指すか?と。
勝つとしたら?と考えて、一手指すそうです。

そもそも、勝つのですw

この部分はすごく人生に応用できる気がしました。うまくいくとしたら、次の一手はどこにするのか??と。
人生という名の将棋盤にこう一手、とくに迷ったとき、問題解決に必要なときなど、勝つ前提で、勝つとしたらどこにやってしまおうかとw

この本は、前の直感力とかに比べて、まだ煮詰まってないかなと思えるような文章がけっこうあります。
そこは各自が自分なりに考えて読むといいと思います。

あまりにも有名な棋士である羽生さんが、「大局観」という題名で彼のいろいろな考えを綴った本。

本を読んでいるというより、羽生さんと飲み屋で話しているかのような、わかりやすい語り口。取り上げられているトピックも、感情のコントロール、リスクをとること、集中力、毎日の練習の効果、負け方、目標設定、直感、確率、運、スターの資質、将棋とチェスの比較等、多岐にわたる。また、例として出てくる人も、歴代の棋士はもちろん、勝間和代、長嶋茂雄、松下幸之助、手塚治虫など、幅広く、羽生さんの見識や交流の広さを垣間見れる。

しかし、本書には、大局観とは何か、またどのように身に着けるのか、についての明確な答えは無い。前作の「決断力」と比べると、メッセージ性が少なく、「大局観」の周りの要素について、著者の考えをバラバラと述べているだけ、という印象がある。また、「決断力」と比べて、将棋に関する事例が多いとも感じる。

羽生さんの考えに触れたい人や棋界に興味のある方にはお勧めするが、前作の「決断力」のような明快さを求めると、肩透かしを食うかもしれない。

それでも、一番印象的だったのは、「大局観」とは直接関係ないが、著者が最後に述べている「私はこれまで、何と闘うという目標を立ててやってきていない。(中略)常に無計画、他力志向である。突き詰めると、結論なし、となる。」という文脈。これは外資系のトップのインタビュー集である「外資系トップの仕事力」で、名だたる外資系のトップが「長期の目標をたてずに、目の前の仕事を一生懸命やってきたら、今がある」という部分に通じると感じた。業界は違っても、目の前の仕事や課題から逃げずに、それを全力で全うして結果を出し続けて行くことが大切、と再認識できた。

あまり沢山の本を書いていると、対戦相手に「なめられて」しまたり、「考えを読まれて」しまい「勝負運が逃げて」しまわないか、ちょっと心配でした。

でも、実力者としてタイトル保持を続けておられ感服ですね。

将棋以外の事は、見聞や読書感想文みたいな感じで、発言の重みは今一つですが、これほど様々なことを考えているのは視野が広い証拠です。

そういう発言の中にも、ときどき「ピカリ」と光る発言もあり、考えさせられます。

今回は、特に・・・・・・

(p126)「情報化社会を上手に生き抜いてゆく方法は、供給サイドに軸足を置くことだと思う」

(p127)「必要な情報・知識というのは、日々刻々と変わってゆくものだから、大胆に捨ててしまい、必要なタイミングで拾い上げればいい」

・・・・・・・・・・・の二つです。

著者が、勝負師なのにも関わらず、発言・出版を続けているのも「供給サイドに軸足を置く」機会を保持しているのですね。

「情報・知識」を大胆に捨て、必要に応じて拾う・・・・・・・・将棋の駒の「捨て方」「取った駒の有効利用」からの発想にもお見受けしました。

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