3週間続ければ一生が変わる〈ポケット版〉 の感想

自己啓発本というのは、読者が求める魅力的なタイトルがつけられていますが、この本も
その一つでした。
人生を変えるための101の習慣に関するアドバイスが書かれていますが、
確かにほかの自己啓発本でも書かれているような内容が多々あります。
しかしこの本は、色々な言葉で自分を優しく叱咤し励ましてくれます。
できない自分が責められるのではなく、ただ何もできずに人生を過ごすことで、
取り返しのつかない後悔だけが残る、そのことの重要性を教えてくれます。
さらに、過ぎてしまった過去を悔やむより、これからの可能性を信じるよう導いてくれます。

ものすごく斬新な自己啓発本ではありません。
しかし、そう思って何冊も何冊も自己啓発本を読んでは、変われずにいた自分としては、
もうこの本を最後にしたい。
もちろんもっと自分を高めるために自己啓発本は読みたいですが、
もう悩んでる時間はないんだと、それよりやるべきことがあるとこの本が教えてくれます。

否定から入るより、行動あるのみ。
もうとにかく自分の心を整理し、やるべきことをやるしかない。
たとえ今自分が何歳だったとしても、後悔のない人生を送るためにそう思いました。

　ある日、書店のレジに並んでいる時、レジ前に平積みされているこの本が目に留まり、ついで買いをしてしまいました。

　本のタイトルから想像するに、今まで自分が読んだことのある、この手の（よくある自己啓発的な）本であろうと最初は、その程度の期待しか持っていませんでした。

　早速、帰りの電車の中で読み始めるなり、自分の心が引き込まれていくのが分かりました。
　そして、自己の心が満たされていくのを感じ、以降この本を毎日寝る前に、反芻するようにしています。

よく書店などで『○○歳からするべき何とか』、『○○する為の法則』という類の本を見かけます。
実際に私も色々と読みました。そのような見方もあるのかな、という参考までで、一冊の本を通して深く感動するということはありませんでした。
何が悪い、誰が悪いと少なからずも、そういう人間になってはいけないと忠告して下さるのは結構なことですが、完璧な人間など無に等しい。

『３週間続ければ一生が変わる』は、過去の偉人たちの言葉や思想を分かりやすく我々に説明してくれ、著者の人生経験に裏付けされた重みのある文言は、座右の書に値すると思います。

推薦したい本は何かと問われたら、まずこの本を挙げるでしょう。
それだけ私は自信をもって素晴らしい本だと思います。
この本の中数多くの素晴らしいの引用句でもっとも心に残っている一文を紹介します。

私たちはしあわせだから笑うのではない。笑うからしあわせなのだ。
──ウィリアム・ジェイムズ