日本人の叡智 (新潮新書) の感想

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参照データ

タイトル日本人の叡智 (新潮新書)
発売日販売日未定
製作者磯田 道史
販売元新潮社
JANコード9784106104145
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門

購入者の感想

多種多様な人々が書き残した文章から、至高の一言をえり抜いた本である.「はじめに」に、この本を書くに至った経緯が記してある.それが、素晴らしい文章、素晴らしい内容である.この部分だけでも、読んで欲しい.
新聞に連載されていたときから、興味を持って読んでいた.先ず、著者がこの作業(古い本を読み解く事)を心の底から楽しんでいる事が解り、それだけで愉快な気持ちになる.内容は様々である.政治家の一言もあれば、実業家の一言もある.一般的には全く無名な人の文章もある.色々と考えさせられる.昔も今も根本的には、悩みは一緒である事が解る.それが、解るだけでも面白い.例えば、板垣退助の世襲批判、栗本鋤雲の感染症に対する注意、安井息軒の「役人は数少なきを善とする」と言う提言、西園寺公望の「大臣に人を得ない限り、役人がいくらがんばってもだめ」と言う発言.などなど、今も昔も変わらない事が解る.つまり、色々な物事全てであるが、その本質が、解る人には解り、わからない人にはわからないのだと言う事である.とても、面白い本である.この本が本当に凄いのは、膨大な量の文章の中から、珠玉の一言を選び出した事であると思う.この作業は本当に厳しかったと思う.沢山書くのは簡単でも、簡潔に書くのは難しいからである.

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新潮社から発売された磯田 道史の日本人の叡智 (新潮新書)(JAN:9784106104145)の感想と評価
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