何度でも言う がんとは決して闘うな (文春文庫) の感想

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参照データ

タイトル何度でも言う がんとは決して闘うな (文春文庫)
発売日2015-01-05
製作者近藤 誠
販売元文藝春秋
JANコード9784167902827
カテゴリ暮らし・健康・子育て » 家庭医学・健康 » 家庭療法・医学 » ガン

購入者の感想

2015年9月、NHK-BSなどで活躍していた
黒木奈々アナが、胃がんの治療を始めて
わずか11カ月で急死した。32歳の若さだった。

前年9月下旬の胃全摘手術後、主治医に強く
「再発予防のため」勧められ、抗がん剤治療を続けていた。
これは「胃がん死」ではなく「胃がん治療死」だ。

著書によると
[ 抗がん剤にはいろいろ議論があることは知っていました。
でも担当の先生に『自分の家族でも勧めますか』と聞いたら、
『100パーセント勧める。医師としてやらなくていいと言うのは殺人行為に等しい』と仰った。
私に使う抗がん剤には、髪が抜ける副作用がないとも聞きました ]

2012年の師走、歌舞伎役者・中村勘三郎さんが、
食道がんの手術から4カ月で亡くなった。
勘三郎さんはギリギリまで迷っていたが、主治医の
「手術をした方が再発しにくいし、早く舞台復帰できる」という
ウソに背中を押された格好で手術に踏みきり、帰らぬ人になった。

1993年、ニュースキャスターの逸見政孝さんはスキルス胃がんが見つかり、
臓器を3キロ切り取られる大手術と抗がん剤治療のあげく、
最初の診断からたった数か月で、腸閉塞にも苦しみ抜いて亡くなった。

身近でも、がんと闘って急死した人の話を
「またか」というほど耳にする。

がん(悪性腫瘍)と診断がつく病変の中に、
0.1ミリの時から他臓器に潜み、命を奪う「本物のがん」と
命にかかわらない「がんもどき」の、2つのタイプがある。

本物のがんは生まれてすぐ転移を始め、
10年~20年もかけて全身にひそむから
いくら臓器を切り刻み、抗がん剤を打っても再発する。

痛みなどが出てきてから、それを抑えるケアをするのが
一番穏やかに、長生きできる。

「がんもどき」なら治療は不要。

早期発見・早期治療をいくらやっても、
がん死は減っていない。

2015年9月、NHK-BSなどで活躍していた
黒木奈々アナが、胃がんの治療を始めて
わずか11カ月で急死した。32歳の若さだった。

前年9月下旬の胃全摘手術後、主治医に「再発予防のため」と
強く勧められ、抗がん剤治療を続けていた。
これは「胃がん死」ではなく「胃がん治療死」だ。

著書によると[ 抗がん剤にはいろいろ議論があることは知っていました。
でも担当の先生に『自分の家族でも勧めますか』と聞いたら、
『100パーセント勧める。医師としてやらなくていいと言うのは殺人行為に等しい』と仰った。
私に使う抗がん剤には、髪が抜ける副作用がないとも聞きました ]

2012年の師走、歌舞伎役者・中村勘三郎さんが、
食道がんの手術から4カ月で亡くなった。
勘三郎さんはギリギリまで迷っていたが、主治医の
「手術をした方が再発しにくいし、早く舞台復帰できる」という
ウソに背中を押された格好で手術に踏みきり、帰らぬ人になった。

1993年、ニュースキャスターの逸見政孝さんはスキルス胃がんが見つかり、
臓器を3キロ切り取られる大手術と抗がん剤治療のあげく、
最初の診断からたった数か月で、腸閉塞にも苦しみながら亡くなった。

身近でも、がんと闘って急死した人の話を
「またか」というほど耳にする。

がん(悪性腫瘍)と診断がつく病変の中に、
0.1ミリの時から全身に散らばってひそみ、命を奪う「本物のがん」と
命にかかわらない「がんもどき」の、2つのタイプがある。

本物のがんは生まれてすぐから転移を始め、
10年~20年もかけて全身にひそむから
いくら臓器を切り刻み、抗がん剤を打っても再発する。

痛みなどが出てきてから、それを抑えるケアをするのが
一番穏やかに、長生きできる。

「がんもどき」なら治療する必要がない。

だから早期発見・早期治療をいくら盛んにやっても、

本書は、近藤誠医師の全てを1冊に集約したかのように、様々な論評、対談、解説に溢れており、興味深い。  先ずご自身の半生を語り、そして「神の手」を告発するとして、逸見政孝氏のスキルスがん死を詳細に記述している。  これまでに何冊の著作で書かれているが、本書が最も迫力を感じた。  1990年代前半から最近までの発表文章を集めたものであるから、最初は何とも安易な出版と思ったが、これまで読んでいない記事や論評に、全体を読んで近藤誠医師の言いたいことはよく分かったつもりだ。

書かれている事は常に同じで、他の臓器に転移しているがんは「本物のがん」、臓器転移しているから健診は無意味。 転移の無いがんは「がんもどき」だから、臓器転移が生じないので健診の必要性がない。  「本物」は治療しても治らない。  「もどき」だと放置しても臓器転移はない。  そしてがんと診断された時点で、「本物」と「もどき」を正確に見分ける方法はないと言う。  治療前に、病理組織診断ではどちらも「がん」と診断される。  治療前も治療後も両者を正確に見分ける事は出来ない由。  肺がんI期で、転移して死亡は2割程度、全体の8割は「もどき」であろうとする程度の事前予測だと言う。  原発病巣を治療後に、何年経っても転移がなければ、治療時点で何処にも転移がなかった証拠と言う。   そのはっきりしない可能性で、治療は無駄、放置で良いと言われてもどうも釈然としないのは、まだ近藤本の読みが足りないからだろうか。

 確かにこれを突き詰めるとがんワールドに医師は不要となる。  必要なのは放置後にいよいよ強い痛みが出て来た時にすがる緩和ケア医だけだろう。   本書の「患者からの質問」に、強い痛みが出た場合のモルヒネについて詳述されているのが参考になった。  緩和医療の萬田緑平医師や佐藤健医師の書と同様、モルヒネの効用がよく理解出来る。   医学界や他の診療機関に対する攻撃は厳しい。  特に外科医を目の敵にし、免疫療法は滅茶苦茶にこき下ろす、小野寺時夫医師と近藤誠医師の対談部分は引き込まれる。

外科医は手術が最良として手術に誘導する、 内科医は抗ガン剤を使うように誘導すると言う。  どの医師も自分の分野が一番と思う。

もし君がときに、がんの治療にギモンを抱いたなら、
この医師のことを思いだしてほしい。
25年ブレず、誰にも論破されず
「患者よ、がんと闘うな」と説き続ける不屈の医師だ。

慶應義塾大学医学部で主席だった。
同大学医学部放射線科に入局した。同期の中で
まっさきに講師になり、「きっと教授昇格もいちばん」とうわさされた。

1970年代に、重粒子や陽子線治療と同ジャンルの、
パイ中間子(素粒子)によるがん治療の研究のため、アメリカに留学。
すぐに限界を見抜き、1年で帰国した。
(その後、アメリカではパイ中間子、重粒子治療の研究が
打ち切りになった。日本ではいまだに重粒子治療を大々的にPR)。

日本で最初に、がん患者のすべてに、がんの告知を始めた。
患者にウソをついたら、治療もまやかしになる、と。

乳がんと診断された女性がみんな、乳房を丸ごと切り取られていた
1988年に「乳がんは切らずに治る。治癒率は同じなのに、勝手に乳房を
切り取るのは、外科医の犯罪行為ではないか」と
東大、慶應の名前を入れて月刊文藝春秋に論文を発表。

もちろん出世街道からはドロップアウト。院内では孤立。医療界からは袋叩き。でも
彼にとっては「無残に切り取られるおっぱいを救う」ことが、先決だったんだ。
いま乳房温存療法は、乳がん患者の6割以上が選ぶスタンダードだ。

乳房を切ろうが、残そうが、治療成績は同じ。これは
「がんを治すために臓器を切り取る」ことに意味がないってことだ。
本物のがんは5年から20年もかけて全身に転移がひそんでいるから
目に見えるがんをカンペキにとっても、いずれ再発する。
抗がん剤も、日本人のがんの9割を占める固形がんにはムダで、苦しみ損。

それを1996年『患者よ、がんと闘うな』(文藝春秋)に著して50万部ベストセラーに。

がん(悪性腫瘍)と診断がつく病変の中に、

もし君がときに、がんの治療にギモンを抱いたなら、
この医師のことを思いだしてほしい。
25年ブレず、誰にも論破されず
「患者よ、がんと闘うな」と説き続ける不屈の医師だ。

慶應義塾大学医学部で主席だった。
同大学医学部放射線科に入局した。同期の中で
まっさきに講師になり、「きっと教授昇格もいちばん」とうわさされた。

1970年代に、重粒子や陽子線治療と同ジャンルの、
パイ中間子(素粒子)によるがん治療の研究のため、アメリカに留学。
すぐに限界を見抜き、1年で帰国した。
(その後、アメリカではパイ中間子、重粒子治療の研究が
打ち切りになった。日本ではいまだに重粒子治療を大々的にPR)。

日本で最初に、がん患者のすべてに、がんの告知を始めた。
患者にウソをついたら、治療もまやかしになる、と。

乳がんと診断された女性がみんな、乳房を丸ごと切り取られていた
1988年に「乳がんは切らずに治る。治癒率は同じなのに、勝手に乳房を
切り取るのは、外科医の犯罪行為ではないか」と
東大、慶應の名前を入れて月刊文藝春秋に論文を発表。

もちろん出世街道からはドロップアウト。院内では孤立。医療界からは袋叩き。でも
彼にとっては「無残に切り取られるおっぱいを救う」ことが、先決だったんだ。
いま乳房温存療法は、乳がん患者の6割以上が選ぶスタンダードだ。

乳房を切ろうが、残そうが、治療成績は同じ。これは
「がんを治すために臓器を切り取る」ことに意味がないってことだ。
本物のがんは5年から20年もかけて全身に転移がひそんでいるから
目に見えるがんをカンペキにとっても、いずれ再発する。
抗がん剤も、日本人のがんの9割を占める固形がんにはムダで、苦しみ損。

それを1996年『患者よ、がんと闘うな』(文藝春秋)に著して50万部ベストセラーに。

がん(悪性腫瘍)と診断がつく病変の中に、

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