チャイナハラスメント: 中国にむしられる日本企業 (新潮新書) の感想

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参照データ

タイトルチャイナハラスメント: 中国にむしられる日本企業 (新潮新書)
発売日販売日未定
製作者松原 邦久
販売元新潮社
JANコード9784106106026
カテゴリ »  » ジャンル別 » 投資・金融・会社経営

購入者の感想

日本企業が中国進出をしたのは
1980年代のプラザ合意による円高も大きな原因だと思いますが、
中国に進出した日本企業だけでなくアメリカなどの欧米企業も
同じ問題を抱えているそうですね。
中国人とのビジネスの難しさがよくわかりました。
そもそも共産主義であり、資本主義を取り入れたのですが
それ自体が矛盾に満ちていて、最初から独裁者と利権者だけが富を得るような
構造だったので、今起こっている貧富の格差は当然的な結果でしょう。
中国の場合は、不正な賄賂の金を海外に持ち逃げした富裕層が100万人入ると言われていますが
社会保障もないに等しく、金融自体が全く未熟であり、シャドーバンキング問題も
環境汚染も、モラルのなさ、自己努力しないで他人のものを盗むと言う中国人が古代から
培ってきた生き残りによる特質で今は欧米企業も日本企業も中国市場を見限って撤退がすごい勢いで起きている状況でしょう。

そもそも中国は内需拡大でなくGDPを増やしている、しかも多くが公共事業など不動産によるものであり
バブルが崩壊すればすべてを失う恐ろしい経済システムです。
しかも恩を仇で返すと言うやり方により世界を敵に回しましたね。

もはや中国に夢を抱いている人間は
中国共産党お得意のプロパガンダに振り回されている人だけでしょう。

本書の著者は「長年」(但し駐在期間は7年である:48頁)にわたって中国に進出した日本の自動車会社の、中国における合弁企業の経営責任者として中国での厳しいビジネスに携わってきた経験を持っている。その経験談、主として苦い経験談、中国でのビジネスの厳しさ、日系(外国系)企業への嫌がらせ、政治的「ハラスメント」、「反 日」政策、中国人の「拝金主義」、中国共産党の恣意的な政経一体の政策等々、様々な中国ビジネスの厳しさの経験談に基づく「チャイナ・リスク」の現実、中国人(中国共産党)の思考形態など、具体的・客観的に解説するものである。その経験と知見の深さは具体性・現実性があって、極めて冷静な分析に依る中国ビジネスの危うさが良く実感できるものと言って良い。このページの上の「商品の説明」に「『無法国家』でのビジネスに未来はない……改革開放以来30年の変遷を見てきた……元中国代表が、中国人ビジネスマンの頭の中と共産党の思考回路を徹底解説……『チャイナハラスメント』とでも呼ぶべき巧妙な嫌がらせが関係……反 日に傾く世論を気にする共産党にとって、中国に進出した日本企業は格好の標的」とある紹介が、本書の趣旨を的確に表している。本書の構成・内容は同前「商品の説明」及び「目次を見る」に譲るが、本書の著者が経営者出身という実務履歴を持つため、第5章の一部と第6章では今後の中国ビジネスを志向する経営者向けの鉄則といった内容だが、経営者志向でない読者でも中国流ビジネスの強かさ、中国人思考のレジュメ的意味合いがあって興味深い。以下個人的に興味を惹いたトピックを幾つか紹介したい。

「中国はすべての面で変わってしまい、我々外国企業が進出した頃の、技術やノウハウを外国から学ぼうとする真面目で謙虚な国ではなくなりました。中国と今後もビジネスを続けるのであれば、これまで以上のリスクを覚悟しなければなりません」。

中国人と日本人の仕事の考え方や流儀の違い、日本企業の中国でのビジネスに関して書かれた本は過去に何冊か読んだことがあるが、この本はまちがいなくそれらの中でベストである。著者はスズキで30年にわたって中国のビジネスにかかわった経験を持つ。2004年には中国政府より中国の発展に貢献した外国人に贈られる「国家友誼奨」を授与されている。

ひとつひとつが極めて具体的で、内容が濃い。例えば、合弁契約やライセンス契約を結ぶときに気をつけなければならないことや、交渉において考えなければいけないことについて、ひとつひとつの条項に記述すべきこと、受け入れてはいけないことを詳細に、しかも理由や背景を添えて、しっかり書かれている。また、著者の経験や興味深いエピソードがふんだんに盛り込まれており、読み物としてもかなり引き込まれる。

法律が信用できないので法律ではなく交渉によって解決しようとする。やってしまった方が徳で文句を言われたら交渉で解決する。Win-Winの交渉が通用しない。内組織と外組織。面子を重んじるので他人の前で叱るのは絶対にやってはいけない。人前で人を批判する人は信用されない。最初にたっぷり利益を載せた条件をつきつけてくる。理念や原理原則を大切する。政経不可分で明日いきなりルールが変わるような国であり、最初に損をとるという考え方は無い。重要な文言を気づかれないように文章に忍ばせる。儲かるとわかれば一生懸命になる。

本書の著者は「長年」(但し駐在期間は7年である:48頁)にわたって中国に進出した日本の自動車会社の、中国における合弁企業の経営責任者として中国での厳しいビジネスに携わってきた経験を持っている。その経験談、主として苦い経験談、中国でのビジネスの厳しさ、日系(外国系)企業への“嫌 が ら せ”、政治的「ハ ラ ス メ ン ト」、「反 日」政策、中国人の「拝 金 主 義」、「中 国 共 産 党」の“恣 意 的”な政経一体の政策等々、様々な中国ビジネスの厳しさの経験談に基づく「チ ャ イ ナ・リ ス ク」の現実、中国人(「中 国 共 産 党」)の思考形態など、具体的・客観的に解説するものである。その経験と知見の深さは具体性・現実性があって、極めて冷静な分析に依る中国ビジネスの危うさが良く実感できるものと言って良い。このページの上の「商品の説明」に「『無 法 国 家』でのビジネスに未来はない……改革開放以来30年の変遷を見てきた……元中国代表が、中国人ビジネスマンの頭の中と 共 産 党 の思考回路を徹底解説……『チ ャ イ ナ ハ ラ ス メ ン ト』とでも呼ぶべき巧妙な 嫌 が ら せ が関係……反 日 に傾く世論を気にする 共 産 党 にとって、中国に進出した日本企業は格好の 標 的」とある紹介が、本書の趣旨を的確に表している。本書の構成・内容は同前「商品の説明」及び「目次を見る」に譲るが、本書の著者が経営者出身という実務履歴を持つため、第5章の一部と第6章では今後の中国ビジネスを志向する経営者向けの“鉄 則”といった内容だが、経営者志向でない読者でも中国流ビジネスの“強 か さ”、中国人思考の“レ ジ ュ メ”的意味合いがあって興味深い。以下個人的に興味を惹いたトピックを幾つか紹介したい。

まずは著者が“中国ビジネス”について、「利 益 の 獲 得」とは「程 遠 い」ところの「中国(共 産 党)への 奉 仕」であると“一刀両断”する(48〜49頁)。これの象徴として、著者は対中国貿易の「赤 字」と「特許使用料」などの収益率の低さを指摘しつつ、(1)日本人の中国に対する「負 い 目」、(2)中国人思考・行動様式のに対する認識の甘さ、(3)日本人の交渉力の相対的脆弱性(中国人の“強

 著者の松原邦久さんは、中国が改革開放政策をスタートさせた3年後の1981年、中国を初めて訪れ、
 以来30年、中国の変遷を見続けてきています。中国には大きな可能性があると考えている日本企業はいまだ少なくないようですが、
 松原さんは奇妙な事実に気づきました。それは、中国経済が元気になればなるほど、日本経済はしぼんでいくということです。
 そして、日本企業の中国ビジネスは儲かっていない、という事実に気が付きました。加えて、この反日運動です。
 日本の企業、ビジネスマンは、相当ふんどしを締めて中国進出に取り掛からなくてはいけません!!!
 他書にも同じようなことが書いてありますが、日本人は、東洋人で同じような顔をしているから、
 中国人そして、韓国人も同じような考え方をするのだろうと考えますが、これは大きな間違いです。
 全く違う人間だと考えないといけないようです。
 中国では、法律は平等に適用されないので、交渉力が必要になります。また、外組織にはウソをついても構わないと考えていますし、
 プライドについての考え方もかなり相違しています。また、面子をつぶされたら、必ず仕返しをするそうですし、
 何でも一番でないと気が済まない性格ようです・・・・困ったものですね!!!・・・・。
 本書も前説にも書いてありますが、中国でのトヨタのシェアがGMの1/3なのは、
 車体を作る合弁会社とエンジンを作る合弁会社を別資本の会社にするなどの制約を付けられたためです。
 当然、スズキも上海市、広州市で、手痛い規制を受けています。だいたい、交渉の時に漢字使用のロイヤリティを払ったのかと
 難癖をつけてくるような輩が多い国です。
 中国進出したパナソニックに対する仕打ちを見ても、「井戸を掘った人を忘れない」は。もはや死語と化しているのは明らかです。
 日中友好はビジネスとは無関係、歴史問題もビジネスとは無関係、割り切って交渉しなくてはいけません。
 松原さんは、中国ビジネスの経験から、豊富な実例を挙げ、導き出された提案、意見、判断を率直に述べています。

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