黒い家 (角川ホラー文庫) の感想
参照データ
タイトル | 黒い家 (角川ホラー文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 貴志 祐介 |
販売元 | 角川書店 |
JANコード | 9784041979020 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 |
購入者の感想
主人公の言動・行動に感情移入できない。
クローズドサークルものでもそうなのだが、追い詰められた状況を起こすために
しばしば登場人物たちが危険性の高い行動ばかりを敢えて選択しているかのように
見えてしまう描写が目につく。(単独行動するやつは死にたがり)
犯人の意図に気づくのが丁度犯人が襲ってくる直前だったりとか、
ミステリーやホラーにありがちな展開で、ドラマ性が求められているのだから演出として仕方ないとは
思いつつも、あらゆるところに散見される主人公の不用心さには苛立ちが止まりません。
殺人犯と疑っている人物に彼女からの手紙を開けて読まれていると気づいた時点で、
彼女が何らかの危険に巻き込まれる可能性を考えるべきでしょう。手紙には差出人の住所が
記載されているのだから。その後の主人公の淡白な行動からして、どうにも感情移入できません。
主人公が自ら死地へ飛び込むための高台をコツコツとクライマックスに向けて築いている。
そんな感じの印象を受けた小説です。
保険の話など、普段耳に入らない事柄がおもしろく文章も読みやすいのですが、応援したい
主人公かと言われると人によってはかなり微妙かもしれません。
クローズドサークルものでもそうなのだが、追い詰められた状況を起こすために
しばしば登場人物たちが危険性の高い行動ばかりを敢えて選択しているかのように
見えてしまう描写が目につく。(単独行動するやつは死にたがり)
犯人の意図に気づくのが丁度犯人が襲ってくる直前だったりとか、
ミステリーやホラーにありがちな展開で、ドラマ性が求められているのだから演出として仕方ないとは
思いつつも、あらゆるところに散見される主人公の不用心さには苛立ちが止まりません。
殺人犯と疑っている人物に彼女からの手紙を開けて読まれていると気づいた時点で、
彼女が何らかの危険に巻き込まれる可能性を考えるべきでしょう。手紙には差出人の住所が
記載されているのだから。その後の主人公の淡白な行動からして、どうにも感情移入できません。
主人公が自ら死地へ飛び込むための高台をコツコツとクライマックスに向けて築いている。
そんな感じの印象を受けた小説です。
保険の話など、普段耳に入らない事柄がおもしろく文章も読みやすいのですが、応援したい
主人公かと言われると人によってはかなり微妙かもしれません。