仕入れと調達 (チェーンストアの実務原則・シリーズ) の感想

チェーンストア経営理論の師と仰がれた同氏が亡くなりもう数ヶ月が過ぎた。
改めて本書を読み直してみると、仕入れという活動が実に高次元のレベルでまとめられていることに感心させられる。
グラフの多用でもそれは容易に読み取れるが、例えば「ベンダー関係の基本」において述べられているのは、「江戸時代からの商法（商人の憲法）」が
引き合いに出される。松阪商人の血を引く同氏ならではかもしれないが、全く古さを感じさせないことには驚く。
商売の基本は江戸の昔より変わらないのだと再認識させられた。　
心よりご冥福をお祈り致します。合掌。

流通業でバイヤーやマーチャンダイザーになった、もしくはそれを目指す人が１度は読むべき本です。
かくいう私も、今から10年以上前の20代半ばの頃、突然バイヤー職になり
一番最初に読みなさいと言われたのが、このシリーズです。
だいぶ前に書かれたものですし、企業毎にシステムや風土が違いますけど
バイヤーやマーチャンダイザーの基本中の基本を押さえてる本です。

ちなみに私はバイヤー職を退き、某企業を退職しておりますが
現在は流通業界専門のコンサルタントをしております。