子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫) の感想
参照データ
タイトル | 子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 辻村 深月 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062760508 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド |
購入者の感想
前作に比べると伏線がうまく生かせず、無駄な設定が多い割りに、逆に謎解きでは、新たな要素が急に持ち込まれ鼻白む。ミステリーの面白さの要である「そうだったのかー」というリアリティの転換はほとんどあじわえなかった。主役級の人たちの書き分けも薄く、登場した意義を感じられないキャラクターも多い。上巻のなかばあたりで説明的な文章がおかれてやっと物語の設定がわかってくるが、それまではとても退屈だったし、それ以降は逆にサスペンス感があまりに強すぎて、ゆっくりと落ち着いて描写を味わうことができない。
というわけで作品のレベルはそれほど高くないのだが、秋山先生というこの後の作品にも出てくるキャラクターがこの作品ではじめて登場するので、そういう意味では読んでおくべきなのかもしれない。
というわけで作品のレベルはそれほど高くないのだが、秋山先生というこの後の作品にも出てくるキャラクターがこの作品ではじめて登場するので、そういう意味では読んでおくべきなのかもしれない。