艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 瑞の海、鳳の空 (角川スニーカー文庫) の感想

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参照データ

タイトル艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 瑞の海、鳳の空 (角川スニーカー文庫)
発売日販売日未定
製作者むらさき ゆきや
販売元KADOKAWA/角川書店
JANコード9784041027622
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

提督視点のノベライズです。最初のこの巻は艦娘との出会い、司令部着任から初出撃までを書いたもので他の艦これ本とは多少毛色が違うかもしれません。主人公が提督、ヒロインが瑞鳳ということでラブコメ要素が多めですが、ちょろい恋愛話に終始するのではなく、「提督としての戦い」もきちんと描いてくれている所は非常に好感が持てます。
瑞鳳の他にも加賀さん赤城さんを始めとして各キャラクターの動かし方も優しさが感じられて、やや原作セリフを多用するきらいはありますが概ね誰かを持ち上げる代わりに誰かを貶めて下げる、という書かれ方はしていません。また、妖精さんの開発や羅針盤にお祈りといったゲームを遊んでいる人も思わず「わかるわかる」とニヤニヤしてしまう各所の独自解釈などのポイントもしっかり抑えていて楽しいです。そして、ゲームの中では何気なく行われている”提督の決断”がどのような意味を持つか──そこが本書の一番、はっとする部分かもしれません。
ウン万人が泣いたベストセラー!のように万人向けの傑作ではありませんが、大体こんな物だろう、と思って構えて読み始めると遙かに期待以上の物が返ってくると思います。
また、丁度今の時期に放映中ですが、製作陣との乖離が強く置いてけぼりにされた感の強い艦これアニメで、艦これを嫌いになりかけた提督にこそ、処方箋としてオススメしたい一冊です。

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