原発事故と放射線のリスク学 の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

中西氏が自身のウェブサイトで「私が受ける最後の試験“福島”」と表現しているように，今までの著書以上に氏の強い想い（覚悟）が詰まった１冊である。
福島第一原発事故と放射線被曝問題について，これほどファクトにこだわって解説し，且つこれほど具体的な提案を行った研究者や組織があっただろうか。
仮に中西氏の主張・提案を批判するにせよ，まずは本書をじっくり読み，具体的な対案を示して議論を深めることが，これからの福島・日本にとって最も必要なことではないだろうか。

本書は，いずれの立場であっても，福島第一原発事故と放射線被曝問題のこれまでとこれからを考える上で必携の１冊である。0