育つ力と育てる力 私と三人息子は発達障害です。何か? の感想

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参照データ

タイトル育つ力と育てる力 私と三人息子は発達障害です。何か?
発売日販売日未定
製作者笹森 理絵
販売元廣済堂出版
JANコード9784331517819
カテゴリ人文・思想 » 教育学 » 障害児・福祉教育 » 障害児教育

購入者の感想

当事者ですら説明し辛い『発達障害』について
ご自身や息子さんの生活を追いながら非常にわかりやすく綴っています。
恐らく『発達障害』を取り上げた本の中でも最高の部類ではないでしょうか。

「発達障害ってビル・ゲイツとかエジソンみたいな人でしょ?」
「能力に凸凹があるっていうけど、凸があるならいいじゃない」

発達障害についてその程度の認識しかない人にぜひ読んで欲しい。
どれだけこの障害が辛いわかるから。
どれだけ生きてるだけで大変かわかるから。

サラッと書かれていますが
筆者はこの障害ゆえ過酷な学生時代を送っています。
普通の子と同じように出来ない為、怒鳴られ殴られ・・・・
ストレスのあまり拒食症になっても周囲は彼女のSOSに気づきません。

そして結婚、出産を経て今度は育児に追い詰められていく。
その後親子ともに発達障害と診断され、
だんだんと良い方向に向かっていきますが
読んだ人はこれを「よかったね」で終わらせて欲しくはない。

筆者が過酷な人生を傷だらけで歩んできた事を忘れないで欲しい。
それは健常者には想像もつかない程、苦しくて辛い事の連続だから。

また個人的に「よく書いてくださった!」と拍手したのが
今現在の発達障害支援についてもの申してくれたこと。

『非常に良い(福祉)支援者に出会う事も多い反面、
 残念ながらそうでない支援者も多い』

『(福祉)支援者の資格を持った人全員が心の通った支援をできるわけではない』

支援者である彼女がこれを書くのは非常に勇気がいったと思います。
これは当事者の間では長らく言われてきた事実。
上から目線の一方的な指導(支援ではなく!)に傷ついてきた当事者は多い。
こういった訴えは支援者側で握りつぶされ今日まで明るみには出なかったが、
問題提起してくれた彼女の勇気に敬意を表します。

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