考えあう技術 (ちくま新書) の感想
参照データ
タイトル | 考えあう技術 (ちくま新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 苅谷 剛彦 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480062222 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 一般 |
購入者の感想
共に生き、お互いの共存を認めるために考えあう技術が必要。
これに対立する考えかたとして、個人はこうあるべきだとか、こうすればお互い住みやすいよい社会ができますという、個人の「徳」を高める教育を挙げている。
そういえば、運転するときにも徳を積むという「積徳運転」なる看板が目立った県があったっけ。
善い人同士でも、お互いがそれなりに理にかなったことをいっていても、対立は存在する。知りたいのは、どうやったらこの対立を乗り越えることができるかなのに、「みんなで仲良く」というアドバイスがなされたりする。これでは何の意味もない。子供ですらこのことはわかっている。結局感情を暴力でしか表現できなくなったりする。
学校が、過ちのリスクが少なく試行が許された環境でありその試行にあたって暖かいアドバイスやフィードバックがもらえる環境であるべきだという主張に同感する。
また、憶えるべき知識を教えるときに、なぜその知識が生まれたかを追体験させたり、教科書問題をそのまま授業の題材として、どうして歴史観が対立するのかその対立が何を生むのかを考えさせる、というアイデアも同感。
自由な思考と知識の共有。「わかる」を掘り下げる。「感動」を共有できるか。など、興味を引く内容が多い。
これに対立する考えかたとして、個人はこうあるべきだとか、こうすればお互い住みやすいよい社会ができますという、個人の「徳」を高める教育を挙げている。
そういえば、運転するときにも徳を積むという「積徳運転」なる看板が目立った県があったっけ。
善い人同士でも、お互いがそれなりに理にかなったことをいっていても、対立は存在する。知りたいのは、どうやったらこの対立を乗り越えることができるかなのに、「みんなで仲良く」というアドバイスがなされたりする。これでは何の意味もない。子供ですらこのことはわかっている。結局感情を暴力でしか表現できなくなったりする。
学校が、過ちのリスクが少なく試行が許された環境でありその試行にあたって暖かいアドバイスやフィードバックがもらえる環境であるべきだという主張に同感する。
また、憶えるべき知識を教えるときに、なぜその知識が生まれたかを追体験させたり、教科書問題をそのまま授業の題材として、どうして歴史観が対立するのかその対立が何を生むのかを考えさせる、というアイデアも同感。
自由な思考と知識の共有。「わかる」を掘り下げる。「感動」を共有できるか。など、興味を引く内容が多い。