必ずわかる! 「○○(マルマル)主義」事典 (PHP文庫) の感想
参照データ
タイトル | 必ずわかる! 「○○(マルマル)主義」事典 (PHP文庫) |
発売日 | 2012-10-03 |
製作者 | 吉岡 友治 |
販売元 | PHP研究所 |
JANコード | 9784569679006 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般 |
購入者の感想
相対主義という。人間の考え方は、すべて「〇〇主義」「〇〇イズム」に分類できると述べている。世の中にあふれる「〇〇主義」「〇〇イズム」の意味とその相関関係を、政治・生き方・芸術など13ジャンルで紹介した本。
次から次と襲ってくる主義やイズムの波をやりすごすには、主義やイズムを、頭の中で一貫した形で位置づけること、主義やイズムの全体をイメージできることに意味があると述べている。そのために、著者の味付けも加えながら、全体のイメージを持てるように図やキーワードを使って解説している。
たとえば、社会主義者が書いた「社会主義」の本、あるいは資本主義者が書いた「資本主義」の本は、すでに意見や価値判断を通って書かれてある。そうではなく、相互に対立する考え方のメカニズムや相互関係を、おおざっぱに知りたい、全体観を持ったうえで自分がどうするか判断したい、そういう方のために、この本は主義・主張のサンプル集であると述べている。
言葉は、その性格上二分法になってしまう。Aと名づけると、世界はAかAでないかに分かれる。「ある」「ない」、「正しい」「正しくない」など、真面目に言葉を受け取る人ほど、二分法の罠にはまって、シンプル思考になりがち。しかし、現状に不満があるからと、過去や未来が無条件に美化できないように、現実は連続的に変化している。対立しあうように見える二者が、前提を共有している場合がある。だからこそ、あるものを否定するとき、その反対物を無条件に肯定する思考にならないように、思考を整理する必要があると述べている。
思想や主義は、それを使って自分の身の回りの問題を分析したり、解決したりできることに意味があると述べているように、〇〇主義や〇〇イズムの全体のイメージをつかんで、さらに専門書籍を読み進める前提として、また、そこまでいかなくても、雑学本として、役に立つ本だと思う。
次から次と襲ってくる主義やイズムの波をやりすごすには、主義やイズムを、頭の中で一貫した形で位置づけること、主義やイズムの全体をイメージできることに意味があると述べている。そのために、著者の味付けも加えながら、全体のイメージを持てるように図やキーワードを使って解説している。
たとえば、社会主義者が書いた「社会主義」の本、あるいは資本主義者が書いた「資本主義」の本は、すでに意見や価値判断を通って書かれてある。そうではなく、相互に対立する考え方のメカニズムや相互関係を、おおざっぱに知りたい、全体観を持ったうえで自分がどうするか判断したい、そういう方のために、この本は主義・主張のサンプル集であると述べている。
言葉は、その性格上二分法になってしまう。Aと名づけると、世界はAかAでないかに分かれる。「ある」「ない」、「正しい」「正しくない」など、真面目に言葉を受け取る人ほど、二分法の罠にはまって、シンプル思考になりがち。しかし、現状に不満があるからと、過去や未来が無条件に美化できないように、現実は連続的に変化している。対立しあうように見える二者が、前提を共有している場合がある。だからこそ、あるものを否定するとき、その反対物を無条件に肯定する思考にならないように、思考を整理する必要があると述べている。
思想や主義は、それを使って自分の身の回りの問題を分析したり、解決したりできることに意味があると述べているように、〇〇主義や〇〇イズムの全体のイメージをつかんで、さらに専門書籍を読み進める前提として、また、そこまでいかなくても、雑学本として、役に立つ本だと思う。