仁義なきキリスト教史 の感想

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参照データ

タイトル仁義なきキリスト教史
発売日販売日未定
製作者架神 恭介
販売元筑摩書房
JANコード9784480893130
カテゴリ人文・思想 » 宗教 » キリスト教・ユダヤ教 » キリスト教一般

購入者の感想

「おやっさん……おやっさん……なんでワシを見捨てたんじゃあ!」
キリスト教に関する書籍は、世界中で数多く発刊されている事だと思いますが、かつてこんなセリフから始まるキリスト教史があったでしょうか。本作ではキリスト教を任侠団体と設定し、しかも全編において広島弁を使用することにより、とっても臨場感溢れるキリスト教史となっています。

ユダヤ地方ガラリアで任侠団体として発足した「キリスト組」、初代組長であった「イエス兄貴」の侠気のおかげで、徐々に縄張りを広げて行くのであります。
しかしイエス兄貴の死後、勢力が広域に拡大するに伴い、舎弟たちの仲間割れやシノギの方法を巡り、血で血を洗う大抗争が勃発してしまうのでした。

「ミラノ勅令」「カノッサの屈辱」「十字軍遠征」など、キリスト教に関わる歴史的転換点についても、わかりやすく解説していただき大変勉強になりました。しかし、最初は笑いながら読んでおりましたが、後半になると本当にもう本職ヤクザの抗争にしか見えなかったです。

「ヤハウェ大親分、ワシを助けてつかぁさいやァ、アーメン!!」

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