お寺の収支報告書(祥伝社新書) の感想
参照データ
タイトル | お寺の収支報告書(祥伝社新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 橋本英樹 |
販売元 | 祥伝社 |
JANコード | 9784396113766 |
カテゴリ | 人文・思想 » 宗教 » 仏教 » 仏教入門 |
購入者の感想
現在の日本では人が亡くなったら必ずお寺のお世話になると思います。そのとき気になるのがお金のことで、しかし、宗教や人の死に関わることなので、疑問に思うところがあっても深くはツッコミづらい部分があると思います。
お布施の本来の意味など、知っておくべきですが急には勉強しにくいことが解説されています。いつかはくる、その時のために、今読んでおくとためになると思います。
お布施の本来の意味など、知っておくべきですが急には勉強しにくいことが解説されています。いつかはくる、その時のために、今読んでおくとためになると思います。
田舎のお寺が無くなったり、無住のお寺が増えている理由は何だろって思って読んでみました。
著者はお寺の住職さんで、私のような部外者には書かれている事はそうなのか言うしかない。
実際、お寺との付き合いをすればそんな事もあるなと心当たりがあったりします。
知識の一つとして持って置いても良いと思います。
著者はお寺の住職さんで、私のような部外者には書かれている事はそうなのか言うしかない。
実際、お寺との付き合いをすればそんな事もあるなと心当たりがあったりします。
知識の一つとして持って置いても良いと思います。
志の高い僧侶のように見受けられるのに,いわゆる「暴露本」の体裁で本を作ってしまったために,せっかくの志が台無しになってしまった。
自分以外の業界を貶め,自分を改革者のように見せるのが「暴露本」である。
たとえば,一律の参拝料を取っている寺院に対して,「お参りに来た人から,一律の参拝料をとるなんて,どうかしています。定額であって,一銭も負からない以上,もはや宗教行為ではありません。」「自由なお布施にすると,まったく入れない人や,少ししか入れない人がいるからという関係者がいますが,だから何だというのでしょうか。」と厳しく糾弾している。こういう糾弾をすることによって,著者が立派に見える。
しかしである。これよりも前の部分が頭に残っていれば,唖然とする。著者の寺院も葬儀・法要に「料金」を定めているのである。「通夜,葬儀,初七日,納骨式など一式で,30万円のお布施を受けとっております。」その理由は,「ある程度の基準を設けておかないと,最低限の収入を守れません。」なのだそうだ。
一律の参拝料を取る寺院を,どうして批判できるのか。著者だけでなく,他の寺院だって,それぞれにいろいろ悩んでやっているのである。
素晴らしい夢をお持ちのようだから,それを堂々と語ればいいではないか。
つまならないのはどこかの住職の強欲ではなく,自分を改革者に見せるための他人批判である。
おそらく編集者に乗せられたのだと思うが,出版社やマスコミは著者の将来に責任を持ってはくれない。
素晴らしい夢と力量があるようだから,道をあやまらずにがんばっていただきたいと思うばかりである。
付記:それはそうと「檀家制度の廃止」と声高らかに唱えているが,いったいなんのことかわからない。他の人のレビューにもあったが,単に護寺会費をなくしたということなのか。「檀家をやめる」ことを拒める寺院など,どこにもありはしないのだが。
自分以外の業界を貶め,自分を改革者のように見せるのが「暴露本」である。
たとえば,一律の参拝料を取っている寺院に対して,「お参りに来た人から,一律の参拝料をとるなんて,どうかしています。定額であって,一銭も負からない以上,もはや宗教行為ではありません。」「自由なお布施にすると,まったく入れない人や,少ししか入れない人がいるからという関係者がいますが,だから何だというのでしょうか。」と厳しく糾弾している。こういう糾弾をすることによって,著者が立派に見える。
しかしである。これよりも前の部分が頭に残っていれば,唖然とする。著者の寺院も葬儀・法要に「料金」を定めているのである。「通夜,葬儀,初七日,納骨式など一式で,30万円のお布施を受けとっております。」その理由は,「ある程度の基準を設けておかないと,最低限の収入を守れません。」なのだそうだ。
一律の参拝料を取る寺院を,どうして批判できるのか。著者だけでなく,他の寺院だって,それぞれにいろいろ悩んでやっているのである。
素晴らしい夢をお持ちのようだから,それを堂々と語ればいいではないか。
つまならないのはどこかの住職の強欲ではなく,自分を改革者に見せるための他人批判である。
おそらく編集者に乗せられたのだと思うが,出版社やマスコミは著者の将来に責任を持ってはくれない。
素晴らしい夢と力量があるようだから,道をあやまらずにがんばっていただきたいと思うばかりである。
付記:それはそうと「檀家制度の廃止」と声高らかに唱えているが,いったいなんのことかわからない。他の人のレビューにもあったが,単に護寺会費をなくしたということなのか。「檀家をやめる」ことを拒める寺院など,どこにもありはしないのだが。
普段、お寺やお坊さんとは縁が無く
そろそろお墓やお葬式のことが気になるので読ませて頂きました。
曹洞宗における、お坊さんになるところから
その後跡を継がせるお話まで丁寧に書いてあり
お坊さんの世界はこんな風になっているのだと知りました。
世の中にはこのご住職のようなお坊さんばかりだと思っていましたが
やはり半々ぐらいに思っておいて、よくよく見極める必要があるのでしょうね。
見極める際の1つの指針になります。
最後の新しい仏教の制度というところがとても良いなぁ~と思いました。
お世話になるのなら、こういうお寺にお世話になりたいと思いました。
残念ながら遠方の為、お世話になることができず星4つと致しました。
ありがとうございます。
そろそろお墓やお葬式のことが気になるので読ませて頂きました。
曹洞宗における、お坊さんになるところから
その後跡を継がせるお話まで丁寧に書いてあり
お坊さんの世界はこんな風になっているのだと知りました。
世の中にはこのご住職のようなお坊さんばかりだと思っていましたが
やはり半々ぐらいに思っておいて、よくよく見極める必要があるのでしょうね。
見極める際の1つの指針になります。
最後の新しい仏教の制度というところがとても良いなぁ~と思いました。
お世話になるのなら、こういうお寺にお世話になりたいと思いました。
残念ながら遠方の為、お世話になることができず星4つと致しました。
ありがとうございます。
我が家でも葬儀をした時、松竹梅みたいなメニューから真ん中を選んだら、はじめの見積もりより高くなってたのを思い出しました。そんなもんだと丸め込まれたような気がします。
お坊さんへの謝礼は、別で渡すように葬儀の人に言われ、いくらくらいなんでしょ?ときくと、それはお気持ちですから・・・でも、ふつうはいくらくらいが多いようですね・・・なんて親切に教えてくれたと思ってたら、あれ、グルだったのですね!
霊園とか墓地が儲かる仕組みや、お寺の上下関係や檀家制度の構造など、またタイトル通りの収支報告書のコピーまで、こんなに暴露してしまって大変な本だと思いました。
何百年もの間でできあがった檀家という自動集金制度を、ご自分の代でバッサリ切り捨てて改革しようというご住職さんは、大変な勇気だと思います。既得権益を捨てられない人々の争いって、どの世界でもよく聞きますね。
でも、本来の仏教は、檀家なんて無いんですね。
私も学生の頃、お釈迦さんの教えとか、大学の一般教養で学んだんですけど、実際のお寺さんの仕組みとか、葬式とか、ぜんぜんかみ合うところがなくって変だなあと思いつつ、そんなもんだと割りきってましたが、この本でいろいろ疑問が解けました。
家を継いで、お寺さんも自動的に継続になっていて、よくわからんけど、お布施がいるんだなという認識の方は、読んで損はないと思います。
お坊さんへの謝礼は、別で渡すように葬儀の人に言われ、いくらくらいなんでしょ?ときくと、それはお気持ちですから・・・でも、ふつうはいくらくらいが多いようですね・・・なんて親切に教えてくれたと思ってたら、あれ、グルだったのですね!
霊園とか墓地が儲かる仕組みや、お寺の上下関係や檀家制度の構造など、またタイトル通りの収支報告書のコピーまで、こんなに暴露してしまって大変な本だと思いました。
何百年もの間でできあがった檀家という自動集金制度を、ご自分の代でバッサリ切り捨てて改革しようというご住職さんは、大変な勇気だと思います。既得権益を捨てられない人々の争いって、どの世界でもよく聞きますね。
でも、本来の仏教は、檀家なんて無いんですね。
私も学生の頃、お釈迦さんの教えとか、大学の一般教養で学んだんですけど、実際のお寺さんの仕組みとか、葬式とか、ぜんぜんかみ合うところがなくって変だなあと思いつつ、そんなもんだと割りきってましたが、この本でいろいろ疑問が解けました。
家を継いで、お寺さんも自動的に継続になっていて、よくわからんけど、お布施がいるんだなという認識の方は、読んで損はないと思います。