アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ベスト新書) の感想

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参照データ

タイトルアドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ベスト新書)
発売日販売日未定
製作者岸見 一郎
販売元ベストセラーズ
JANコード9784584103128
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 心理学 » 心理学入門

購入者の感想

嫌われる勇気を読んだ後に読んだので、何となく理解出来ましたが、言い回しがくどくて何度も読み返しをしました。心理学本は対話形式だと分かりやすくなるんですね。

著者は日本のアドラー心理学研究の第一人者。2013年出版の共著『嫌われる勇気』が100万部を超えるベストセラーとなっているが、本書は著者がアドラー心理学について最初に一般向けに著した(1999年)ものである。
アドラー(1870~1937年)は、フロイトやユングと同時代に生き、かつ一時は交流もあったものの、心理学者としては両者ほど知られていない(『嫌われる勇気』がベストセラーとなった今では、そんなこともないかも知れないが)。しかし、著者が「どう生きたらいいのか―アドラー心理学はこの問いかけに明確に答えることができる」と言うように、心理学というよりも、現代社会を生きるための人生論・幸福論・上達論としての側面から、非常に有用な考え方を示してくれる。
本書では、アドラーの生涯等も紹介されているが、アドラー心理学から学ぶべきこととして強調されている点は概ね以下である。
◆育児・教育の目標は、行動面においては、「自立すること」と「社会と調和して暮らすこと」であり、これを支える心理面においては、「自分には能力があるという信念を持つこと」と「人々は自分の仲間であるという信念を持つこと」である。
◆育児・教育(更には一般的な人間関係)で大事なことは、縦(上下)ではなく横(対等)の人間関係において接することであり、具体的には、「勇気づけ」をする際に、評価をする(褒めたり叱ったりする)のではなく、喜びを共有する(「ありがとう」、「うれしい」、「助かった」などの言葉で自分の気持ちを伝える)ことである。また、自分の人生の課題を明確に認識させ、本人に立ち向かわせることである。
◆精神的に健康であるということは、自己受容(今の自分のままで自分を受け入れること)、他者信頼(他の人を信頼すること)、他者貢献(自分の存在が他の人に貢献していると考えること)ができることであり、その3つが揃って人は幸福になれる。
◆アドラー心理学の基本前提は、「認知論」(人は自分が意味づけした世界に生きている=人は自分の関心に従って世界を認識している)と「目的論」(人は原因によってではなく、目的によって生きている)である。即ち、「私」の行動を決めるのは「私」自身であり、すべての責任は自分自身にある。

アドラーの存在は、本書を読むまで知らなかった。しかし、本書を読み進めるうちに、自分が過度に他人に合わせていて、自分自身を見失いかけていたことに気付かされた。「自分を演じる」という言葉はありふれているが、具体的に、「ではどうすればよいのか」を教えてくれる人は少ない。本書には、自分を演じずとも、人間関係において本当の自分を発揮し、充実した日々を過ごすためのエッセンスが詰まっている。また同時に、他人を大切にするとはどういうことか、をも教えてくれる。今、人間関係で少しでも「生き苦しい」と感じられたなら、一読の価値は大いにある。

最近になって、がぜん注目を浴びてきた現代アドラ-心理学の入門の本ですが、 人に薦められ、手に取って読みはじめようとした頃、親友とお茶を飲む機会が ありました。バッグに入っていた本を「今、この本読み始めているの」と 見せてみましたら・・・「禅言のようなことがかいてあるのではないかしら、
コモンセンスといったような」と、なぜ読むのか、不思議そうな顔でした。
しかし、その後読んでみて愕然としました!著者の実際の体験したやさしい、 (優しい、易しい)エピソードを交えて、アドラーの解きあかした本当の人間の 心のしくみについて身にしみる手法で語りかけて教えてくれ、自分がいままでの
人生に出会った印象深い出来事は、ほんとうはあの時はこういうことだったのか、 と一度体験したことを、体験し直すという程の「深い深い思い」が湧いてきました。
今まで思い込んできた人間関係の常識がくつがえされました。
物事を「原因論」でとらえるので全てがおかしくなってしまう。「目的論」
で見つめ直すと、相手に対する気持さえも変化が起きてきました。
起きている問題は誰の「課題」か混同されている現状で、これは誰の課題、 これは誰の課題ときちんと分けることで解決する真実の意味を知りました。
このようにまるで絡み付いていた「ひも」がとけるように人生の謎を解き あかしてくれる本。
パラパラとめくって2つ3つの見出しだけ読み、大きな大きな勘違いを起した友人に しっかりお勧めするつもりなのは言うまでもありません。何度も読み、いつも 座右に置き、迷いが湧いてきた時に読み返して、答えを見つける手立てに させていただこうと思っています。0

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