ドイツ語のしくみ《新版》 の感想
参照データ
タイトル | ドイツ語のしくみ《新版》 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 清野 智昭 |
販売元 | 白水社 |
JANコード | 9784560086568 |
カテゴリ | ジャンル別 » 語学・辞事典・年鑑 » ドイツ語・ゲルマン諸語 » ドイツ語 |
購入者の感想
本シリーズは、文法用語を極力用いずに、その言語の細部ではなく大まかな「しくみ」を捉えることを目的にしている。本書においても、そのポリシーは貫徹されており、成功しているといえる。例えば、名詞や形容詞の格変化などは、1格と4格をコアにしながら、他の格についてはそれとの比較で導き入れている。特に形容詞の格変化や名詞の省略の説明は面白く、「しるし」を手がかりにしながらなるべく論理的になるよう整理されている。筆者が言う通り、「この本を最後まで読めば基本的な文法事項の9割はマスターできる」は決して言い過ぎではないでしょう。
とはいえ、文字通り、新書のように流し読みをしただけで身につくかといえばそうはいきません。やはり、格変化は最終的には表にして整理したほうが頭に入りますし、動詞の活用に関しては本書だけでは(内容を整理してみたところで)全く足りません。全体像を効果的に示してくれているとはいえ、やはり本書は導入書・入門書なのであって、ここから次に進ませる事こそが、本書の真の目的であると言えます。本書を終了した後に何をすればよいかは、最後に筆者が示唆してくれている通りのことをすればよいでしょう。
また、ドイツ語をはじめてみたものの活用や格変化でうんざりしてしまって自分が本来やりたいこと(読書・作文など)に進む前に挫折しそうになっている方にとっても、本書は良い手引となると言えます。ドイツ語の全体像・設計図をおおまかに見せてくれることにより、モチベーションを高めてくれるからです。
とはいえ、文字通り、新書のように流し読みをしただけで身につくかといえばそうはいきません。やはり、格変化は最終的には表にして整理したほうが頭に入りますし、動詞の活用に関しては本書だけでは(内容を整理してみたところで)全く足りません。全体像を効果的に示してくれているとはいえ、やはり本書は導入書・入門書なのであって、ここから次に進ませる事こそが、本書の真の目的であると言えます。本書を終了した後に何をすればよいかは、最後に筆者が示唆してくれている通りのことをすればよいでしょう。
また、ドイツ語をはじめてみたものの活用や格変化でうんざりしてしまって自分が本来やりたいこと(読書・作文など)に進む前に挫折しそうになっている方にとっても、本書は良い手引となると言えます。ドイツ語の全体像・設計図をおおまかに見せてくれることにより、モチベーションを高めてくれるからです。